JUJUの買わずにはいられない靴、特別な日の靴

フェザーサンダル ヒール10.5cm ￥170,000／Saint Laurent by Anthony Vaccarello（イヴ・サンローラン 0570-016655） ファッションの中でも、シューズは、JUJUにとって、生活すべてのオンオフを切り替えるスイッチそのもの。2015年には自身初のシューズ・ファッションブック『JUJU’S SHOES BOOK I NEED MORE SHOES』を出版した。それから３年が経ち、シューズへの飽くなき欲望は止まることなく、さらに増え続けている。靴は捨てない派だというJUJU、「増えていくばかりで、もはやどうしていいかわからないけど、靴のために家賃を払っていると言ってもいいくらいです。もし履き潰れそうになったら、お直しをして大切に寝かせます。それぐらい愛してる。でも、ヘビーユーズする靴はその都度変わっていくので、再び履くことはないんですけど。存在として頼りになるものも、買ったはいいけど全く頼りにならないものもいっぱいありますが、どれも愛着があって捨てられません」 いったいJUJUは、どんなときにどういうシューズを履くのか？どんなデザインのシューズに惹かれてしまうのか？

フェザーサンダル／JUJU私物

買わずにはいられない靴

これを逃したらもう二度とこんな靴に出会えないだろうなと思ったら、買わずにはいられない。そんなJUJUが実際に購入したボリュームたっぷりの羽根がダイナミックにあしらわれたサンダル。今季のサンローランのシューズコレクションの中でもひと際存在感を放っていた。

「今回の撮影で初めて履きましたが、ものすごく素敵で、頼りになりそうなので、ヘビーユーズ予備軍に決定。普段使いなら、Tシャツにショートパンツで、あえてカジュアルなスタイルに合わせたい。あるいは思いっきり短い丈のボディコンシャスなドレスに合わせてもいいかも。思いっきりどこか遊びに行きたくなりますね！昔から羽根が好きで、1代目のアレクサンドル・ニール（Alexandra Neel）のサンダルは、20年前に羽根が取れるまでヘビーユーズしました。これは２代目になりそうです」

ポインテッドトゥパンプス ヒール11cm ￥185,000／Saint Laurent by Anthony Vaccarello（イヴ・サンローラン 0570-016655）

特別な日のための靴

ここぞという特別な日、例えば、契約書にサインをする（笑）とか、リハーサルの初日、ツアーの初日に履きたいと選んだのは、光沢のあるサテンのブルーが華やかなサンローランのパンプス。

「リハーサルの時には、鏡を見ながら歌うので、ちょっと疲れたときでも、鏡に映る足元がこの靴だったら、頑張れる気がします。ヒールが高くて、キラキラしてて、最近は色モノも気になっていて、鮮やかな色につい惹かれがちです。まさに好きな要素が全部揃っている。これを履くだけで、交渉ごとにも強気でいけそうな気がします。気分を上げてくれて、後押ししてくれる。とにかく靴が全ての気分を決めてくれますから」

サンローランはJUJUのお気に入りブランドのひとつ。エディ・スリマンのときよりも、アンソニー・ヴァカレロになってからの、造形美に長けたコレクションは、まるでアートピースを買うような気分になる。「もちろん着るけれど、いわゆる服っぽくないような構築的なシルエットの服を着ると楽しくなる。それ持ってなかったっけ？みたいな服がないから、テンションが上がります。ステファノ・ピラーティのエレガントなときも大好きでした」