ブリット・パンクに夢中! JUJU×田中杏子 対談③ /JUJU’s closet vol.24 | Numero TOKYO - Part 3
Fashion / JUJU's Closet

ブリット・パンクに夢中! JUJU×田中杏子 対談③ /JUJU’s closet vol.24

T「ちなみに、ブリティッシュファッションについて、サンローランを筆頭にパンクロックにフォーカスして話しましたが、ブリティッシュというのはパンクだけではありませんよ。清楚でクラシックな装いもありますし、マニッシュな英国紳士風の着こなしもかっこいいんです」

J「実は、英国紳士調のスーツを作りたいなと思ったことがあります。私がNYで働いていた店の向かいにテーラーがあったんです。そこで働く人たちはみんなロンドンの人で、いつもかっこいいスーツを着ていたし、そのお店のスーツは素敵だった。だから、いつかは欲しいなって。その頃は経済的に余裕がなくて買えなかったんです。気さくなお兄ちゃんたちだったから話す機会はいっぱいあって、『いくらなの?』って聞くと『上下で5000ドルだよ』『じゃあ、もっと大人になったら来るよ』って言ったら、『大丈夫だ、半額にしてあげる!』って。2500ドルだとしても、買えませんよね。それで、断念」

T「そういうところで仕立ててもらったものを、ここぞというときにパシッと着るというのはものすごく素敵ですね。スーツに興味があったなんて驚きました。以前の対談のときにも思ったんだけど、JUJUさんって、いろんな人と知り合いになるのが得意ですよね!」

J「NYって下町気質の人が多いから、すぐに誰とも仲良くなるんですよ」

T「人との出会いがファッションにつながるって、すごく素敵。スーツのJUJUさんも見てみたい」

──女性がスーツなどマニッシュなアイテムを着こなすときのポイントはありますか?

T「どれだけフェミニンな色っぽさを残すかだと思います。例えばチェスターコートにパンツのスタイルだとしたら、ヘアスタイルはぴしっとまとめるけど、メイクでは真っ赤な口紅をつけて女性らしさを出してみたり。マレーネ・ディートリッヒみたいなセクシーな女性をイメージするとかね」

J「色気は欠かせませんね。『Actress(シテマティックな女)』『Couture Mood (アートを纏う、クチュールのような構築美)』『Brit Punk (英国的な大人ロック・スタイル)』といった秋冬の気分が、次の撮影のテーマですね。緊張するけど、すごく楽しみ! トレンドのお話を聞いたら、またお買い物に行きたくなっちゃいました(笑)」

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JUJU’s クローゼット バックナンバー

Photos:Suguru Kaibara Edit:Maki Saito Text:Yukiko Ito

 

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JUJU(じゅじゅ)

18歳で単身渡米。04年8月「光の中へ」でデビュー。09年「明日がくるなら」が映画『余命1ヶ月の花嫁』の主題歌に抜擢され、大ブレイク。約3年ぶりの“悲恋バラード”となる新曲「Distance」が発売中。9月26日~10月10日までJUJU PREMIUM CLASSIC CONCERT 2013が愛知、大阪、東京と開催される。10月10日(JUJUの日)はフルオーケストラとの夢の共演コンサートとなる。HP/www.jujunyc.net/ Twitter/@JUJUsonymusic

田中杏子(たなか・あこ)

Numéro TOKYO編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告などに携わる。ファッション・エディターのほか、広告のスタイリングやTV番組の司会などの職を兼務。2005年よりNuméro TOKYO編集長に就任。同誌ファッションページのスタイリングやブランドのアドバイザー、ディレクションなども行う。自身初となるファッションブック『AKO’S FASHION BOOK』が発売中!

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