J「実は、英国紳士調のスーツを作りたいなと思ったことがあります。私がNYで働いていた店の向かいにテーラーがあったんです。そこで働く人たちはみんなロンドンの人で、いつもかっこいいスーツを着ていたし、そのお店のスーツは素敵だった。だから、いつかは欲しいなって。その頃は経済的に余裕がなくて買えなかったんです。気さくなお兄ちゃんたちだったから話す機会はいっぱいあって、『いくらなの?』って聞くと『上下で5000ドルだよ』『じゃあ、もっと大人になったら来るよ』って言ったら、『大丈夫だ、半額にしてあげる!』って。2500ドルだとしても、買えませんよね。それで、断念」
T「そういうところで仕立ててもらったものを、ここぞというときにパシッと着るというのはものすごく素敵ですね。スーツに興味があったなんて驚きました。以前の対談のときにも思ったんだけど、JUJUさんって、いろんな人と知り合いになるのが得意ですよね!」
J「NYって下町気質の人が多いから、すぐに誰とも仲良くなるんですよ」
T「人との出会いがファッションにつながるって、すごく素敵。スーツのJUJUさんも見てみたい」
──女性がスーツなどマニッシュなアイテムを着こなすときのポイントはありますか?
T「どれだけフェミニンな色っぽさを残すかだと思います。例えばチェスターコートにパンツのスタイルだとしたら、ヘアスタイルはぴしっとまとめるけど、メイクでは真っ赤な口紅をつけて女性らしさを出してみたり。マレーネ・ディートリッヒみたいなセクシーな女性をイメージするとかね」
J「色気は欠かせませんね。『Actress(シテマティックな女)』『Couture Mood (アートを纏う、クチュールのような構築美)』『Brit Punk (英国的な大人ロック・スタイル)』といった秋冬の気分が、次の撮影のテーマですね。緊張するけど、すごく楽しみ! トレンドのお話を聞いたら、またお買い物に行きたくなっちゃいました(笑)」
▶ 最初のページへ
JUJU’s クローゼット バックナンバー
Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)本誌にて「JUJUの部屋」がスタート!
9月28日発売のNumero TOKYO2013年11月号より、特別企画「JUJUの部屋」が始まります。JUJUに密着し、音楽、ファッション、恋愛観に迫るスペシャルコンテンツ。第一回目は、JAZZ TOURの舞台裏をレポート。うっとりする衣装に身を包み、ジャズライブならではのトークを披露。詳しくはこちらをチェック!
profile