髙地優吾(SixTONES)、芝居で咲かせる“自分らしさ”という魅力
8月から東京グローブ座にて開幕する舞台『ある日、ある時、ない男。』で主演を務める髙地優吾(SixTONES)にインタビュー。ライブでは圧巻のパフォーマンスを見せ、バラエティ番組では視聴者をほっこりと和ませ、ときには持ち前の器用さでさまざまな分野の凄技をマスターし、圧倒する。そんな多才な彼に、毎年、舞台へ挑む理由、そして芝居の魅力について聞いた。
僕は天然かもしれないけど、運は持っているんです(笑)

──今回の主人公は“ついていない男”ですが、ご自身は、いかがでしょうか?
「僕の場合は、どちらかといえば運が味方をしてくれた人生で、今回演じる車谷良介とは真逆。ただ、彼は頑張れば頑張るほど空回りしてしまうところがあり、ピュアで憎めない。僕は天然で“やらかす”ことが多く、みずから失敗しにいってるところがある。そう思うと、自分で言ってしまいますが、ピュアな部分は似ていると思います(笑)」
──では、主人公から学ぶことは?
「“何もないまま人生終わりたくない”“このままではダメだ”──そんな焦りからもがくのは、人間誰しも通る道。みずから変えようという強い意志のもと、実際に行動しているところは尊敬できるし、いつか自分もそんな決断と行動ができたらいいなと思いますね」
──この役を演じるうえで、心掛けていることをお聞かせください。
「主人公は、一生懸命で憎めなくて、どこか可愛さがある、どこにでもいそうな男の子。だからこそ、“かわいそう”という印象につながる悲壮感が漂わないように、元気で、ツキのなさが笑えるぐらいの塩梅を意識して演じます。役づくりに関しては、演出の西田(征史)さんとテンションのすり合わせをしましたが、参考にするために映画などの映像作品を観る、ということはしていません。なぜなら、僕はとても影響されやすい人間なので、演技における自分らしさがなくなってしまうと思ったので。西田さんの演出に、自分の感覚で従うのがベストだと思っています」
舞台とライブ、どちらも生で楽しい。でも緊張感が全く違います

──多忙な中でも毎年舞台へ出演し、昨年からは主役を務められていますね。
「事務所に入って、早い段階から舞台を経験していく中で、生で芝居をする楽しさに魅了され、SixTONESとしてデビュー後も、年1回は舞台をやっていきたい、と事務所の人と話していました。“演出家や共演者の皆さんと一緒にひとつのものをつくり上げていく”“自分ではない第三者になれる”というのが、自分の性格に合っているようで、とても楽しい。映像作品にももちろん魅力がありますが、舞台の上に立ち、生で演じることは刺激的で、稽古から数カ月かけて千秋楽を迎えた時はとても達成感がありますね」
──一方で、舞台ならではの難しさはどういうところに感じますか?
「演出家の方の言葉を理解できなかったり、理解はできても思うように演じられなかったり、正解がわからないまま本番を迎えてしまったりすることも正直あります。舞台は毎日公演があって、その日によって共演者の方の動きが微妙に違ったりもします。あるセリフを立ち止まって言う日もあれば、歩きながら言う日もあったり。毎日のその“ノリ”を感じる楽しさとともに、自分の演技の引き出しがまだ少なくて、うまく切り返せなかったと悔しい思いをすることもあります。そんな日の夜は湯船に浸かりながら、“こんな表現ができたのかも”“次はこうしてみよう”と反省したり。そんな難しさがありながらも、毎公演、成長できるのは舞台の良さであり、醍醐味かなと思っています」
──コンサートも、舞台と同じように“生”の良さがあると思います。
「もちろんライブなどの音楽活動も舞台も、達成感があって楽しいという意味では同じですが、緊張感が全然違いますね。(SixTONESの)メンバーといるときは、いい意味で他の5人に任せっきりというか、まったく緊張しません(笑)。でも舞台となると、“髙地優吾”としてではなくその役に対する責任感が芽生え、自分一人ではないという意識も強いですし、断然、緊張します」
一発逆転を狙ったことはない。安定を求め、コツコツ積み上げます

──今回の舞台は“一攫千金”を狙うストーリー。リアルに可能だと思いますか?
「可能だとは思います。でも僕自身は、一攫千金を狙うような性格ではなく、安定を求め、賭けをしない人間です。それだけに今回演じる主人公が自分の人生を変えるために博打的なチャレンジをする姿には、僕にはない強さを感じています」
──髙地さん自身はTV番組の公開オーディションで選ばれ、SixTONESとしてデビューし、一躍人気アイドルになった華やかな経歴をお持ちです。
「いきなりバーンとステージが上がったと思っているので、そこから落ちないためにコツコツやる、というのが自分の性格ですね」
──では、一発逆転を狙うことはありますか?
「自分の状況を冷静に判断して、今の環境から落ちないように努力するタイプなので、いつか逆転を、と思ったことは人生で一度もないですね。恵まれた環境にいるというのもあるかもしれませんが、基本的に一発逆転はないと僕は思っているので。コツコツやっていたら“できていた!”ということが多い人生だとも思います」
──最後に、舞台の見どころをお願いします。
「主人公をはじめとする登場人物たちの成長物語であり、ふとした瞬間に笑えるシーンがある作品です。主人公を応援したくなるポジティブな気持ちが湧いたり、この作品を見て心がスッと軽くなっていただければと思います。身構えて、というよりは、ふらっと気軽に足を運んでくれたらうれしいですね」

舞台 『ある日、ある時、ない男。』
作・演出/西田征史
出演/髙地優吾(SixTONES)、森永悠希、大野いと、オラキオ、佐藤仁美、片桐仁ほか
主催・企画製作/東京グローブ座
<チケット一般発売日>
2025年7月27日(日)AM10:00~
公式HP/https://naiotoko.com
公式X/@naiotoko_stage
<公演日程>
東京公演 2025年8月25日(月)~9月16日(火) 東京グローブ座
大阪公演 2025年9月21日(日)~9月28日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
福岡公演 2025年10月4日(土)~10月7日(火) J:COM北九州芸術劇場 大ホール
Photos : Ayako Masunaga Styling : Hiromi Shibata(Creative GUILD) Hair & Makeup : Junko Fukuda(Nestation) Interview & Text : Hiromi Narasaki Edit : Naho Sasaki
