THE JET BOY BANGERZインタビュー「NEO EXILE世代としてスピリットを継承するパフォーマンス」
LDH所属の10人組ダンス&ボーカルグループ「THE JET BOY BANGERZ」(通称TJBB)。7人のパフォーマーは全員がダンスのプロリーグD.LEAGUEで活躍し、実力派ボーカリストの3人とともに、LDH屈指のパフォーマンス力を誇る。デビュープロジェクト『iCON Z 〜Dreams For Children〜』を経て、デビュー2年目となる彼らが、EP『まさか泣くとは思わなかった』を5月28日にリリース。“NEO EXILE世代”としてますます勢いに乗るTJBBの、アーティストとしての原点と素顔に迫る。
『まさか泣くとは思わなかった』がどんな曲なのか、コンセプトや注⽬して欲しいポイントをリーダーのSHOWに聞いた。「今回の曲は、作詞が小竹正人さん、作曲が春川仁志さんという、LDHの王道バラードです。この曲をNEO EXILE世代の僕らがパフォーマンスするというのは、LDHのスピリットを継承する意味でもとても意義深いことだと思っています。歌は、愛する人を失った悲しみと前に進めないもどかしさを、YUHI、AERON、KOTAの哀愁漂うボーカルで表現しています。ダンスの面では、レジェンドであるU-GEさんとTAKUYAさんの振り付けに、TAKI、HINATA、NOSUKEの3人のフレイバーを加えた仕上がりになっています。ドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』の主題歌でもあるので、数年後にこの曲を聞いたとき、あのドラマの主題歌だと思い出していただけたら嬉しいです」
AERON&YUHI&KOTA
TJBBのボーカルチーム。6人組コーラスグループ「DEEP SQUAD」を兼任し、華やかさと色気のある歌声のYUHI。韓国とフィリピンのミックスというバックグラウンドをもち、透明感のある伸びやかな声のAERON。少年のような儚げな魅力と力強さを兼ね備えるKOTA。3人の個性がクロスして、TJBBだけの世界観を創り出す。

AERON
──グループ内で一番自信のあることは?
「ゲームのやりこみ具合(笑)。『モンスターハンター』にハマってて、寝る時間を削ってゲームしてます。今日は5時起床だったんですけど、就寝は2時でした(笑)」
──この世界を目指したきっかけは?
「韓国の事務所からスカウトされ、練習生としてレッスンを受けるなかで歌に目覚めました。ただそこではデビューに至らず一度会社員になったんですが、『iCON Z』のオーディションを知って、人生で最後のチャンスのつもりで臨みました」
──LDHで尊敬する先輩は?
「EXILEのSHOKICHIさんです。歌とダンス、楽器もこなして作曲もされているので、努力されてきたんだろうなと尊敬しますし、音楽を愛しているんだと感じます。僕も作曲をするので、よくSHOKICHIさんに見ていただいています。それから、TAKAHIROさん、ELLYさん、尊敬する先輩は挙げきれないくらいたくさんいます」
YUHI
──グループ内で一番自信のあることは?
「冷静で客観的な判断力です。現実主義な性格でもあるし、DEEP SQUADでも活動していてバイブスだけでは乗り切れないこともあると経験しているので、そこは自分がメンバーに伝える役割かなと思っています」
──LDHで尊敬する先輩は?
「昨年のLDH LIVE-EXPOで、三代目J SOUL BROTHERSのみなさんと一緒に『花火』を歌ったんです。ずっと憧れていた先輩と肩を並べて歌うことができて、とても感動したし、夢のひとつが叶った瞬間でもありました。DOBERMAN INFINITYのKAZUKIさんも学生時代から憧れで、いつかKAZUKIさんとも一緒に歌いたいです」
──普段の美容とファッションのポリシーは?
「ファッションはシンプルに。夏は白シャツにデニムにサンダルというシンプル・イズ・ベストを極めていきたいと思っています。美容は基本に忠実に、保湿と紫外線対策です」
KOTA
──グループ内で一番自信のあることは?
「食への貪欲さ。毎日、考えることの半分は食べることです。食べることが大好きだから、適当に済ませたくないし、どれか1食は自分が好きなものを食べないと気が済まない。好きなものは、寿司、ラーメン、餃子、焼肉……わんぱくですね(笑)」
──この世界を目指したきっかけは?
「小学6年生のときに、EXILEの『道』を歌ってみんなに褒めてもらったことで、アーティストを夢みるようになりました。でもそのために何をすればいいかわからなくて。迷っていた高校生の頃、THE RAMPAGEのライブに行ったんです。そこですごく刺激を受けて、僕も川村壱馬さんのようになりたいと、部活を辞めて、EXPG入学のためのアルバイトを始めました」
──普段のファッションや美容のポリシーは?
「TJBBの美容担当として、肌の管理は徹底しています。もともと肌が荒れやすいタイプなので、化粧水から乳液、美容液、パック、クリームまでの毎日のスキンケアは欠かせません。これまでにいろんなアイテムを試して、自分の正解のルーティンが見つかったので、それを毎日継続しています」
AOI&SHIGETORA&TAKUMI&SHOW
リーダーのSHOWは最年長であり、ダンサーネーム「地獄」としてDリーグ「CyberAgent Legit」で活躍。DリーグでSHOWとチームメイトのTAKUMIは、早稲田大学法学部卒でTJBBの学力担当。TBS『KING OF DANCE』で初代KINGに輝いている。アクロバティックとハウスを得意とするSHIGETORAと、千葉生まれ京都育ちのAOIは、TJBBの最年少組。2人はDリーグ「SEPTENI RAPTURES」でも活動。

AOI
──グループ内で一番自信のあることは?
「探求心かな。これが好きだと思ったら、いろいろ調べて突き詰めたくなるタイプです。今はアクセサリーにハマっていて、クロムハーツを集めています」
──デビューからこれまでの活動で感動したことは?
「昨年のLDH LIVE-EXPOです。大規模なステージで、憧れの先輩方と一緒にパフォーマンスすることができて胸が熱くなりました。特に大尊敬するFANTASTICSの八木勇征さんとステージでハイタッチさせていただいたことがすごく嬉しくて。勇征さんの出演作やインタビューはほとんど全部見ているんですけど、アーティストと俳優を両立させる仕事に対する熱量など、勉強になることばかりです。僕も実はデビュー前に演技の経験があって、もし機会があったら俳優の仕事にも挑戦したいです」
──ファッションや美容のこだわりは?
「ファッションも美容も大好きです。スキンケアはお風呂上がりに、コットンで肌の汚れを拭き取ってから、乳液、化粧水、パック、クリームというルーティンで毎日ケアしています。ファッションは、アクセサリーをクロムハーツで揃えたりして統一感を意識しています。クロムハーツのピアスはお気に入りでよくつけているんですけど、次はリングを狙ってます」
SHIGETORA
──アーティストを目指すきっかけは?
「本格的にダンスを始めたのは小学5年生からです。地元は茨城なんですけど、習いたい先生がいる遠い街のスクールに毎日通ったり、東京のスクールにも行ってました。でも、最初からダンサーというよりは、アーティストになりたかったんです。ただ、ステージに立つことを目標に頑張りました」
──デビューからこれまでの活動で感動したことは?
「やっぱりデビューした瞬間です。『iCON Z』の第1章から、僕は2回脱落を経験しているんですね。このチームでも乗り越えなくちゃいけないことがたくさんあって。デビューするまでの道のりが長かったので、デビューしてやっとスタートラインに立てたんだと、ものすごく嬉しかったです」
──普段のファッションや美容のポリシーは?
「美容はただ洗顔するくらいのレベルなんですけど(笑)。ファッションは最近興味が出てきて、いろんなスタイルに挑戦しています。全体的にオーバーサイズのシルエットが好きで、モノトーンでまとめたりしています」
TAKUMI
──グループ内で一番自信のあることは?
「メンバーみんなそうかもしれないけど、ダンスです。ダンスの番組にグループを代表して出場することもあるので、ダンスの面ではいつもチームの先頭に立つ存在でありたいと意識しています」
──この世界を目指したきっかけは?
「Dリーグでダンサーとして活動しているときに、HIROさんに声をかけてもらったことがきっかけです。そのとき大学生で勉強することも好きだったので、そのまま就職するか、ダンサーとして生きていくか、それともアーティストを目指すか、3つの選択肢でかなり悩みました。でも、自分の夢を叶えられるのはアーティストの道かもしれないと、『iCON Z』に参加することに決めました」
──LDHで尊敬する先輩は?
「ひとりは、EXILE THE SECONDのTETSUYAさん。昨年、EXILE THE SECONDのライブに帯同して、いろいろお話させてもらったんですね。自分も年齢を重ねたときに、TETSUYAさんのような人になりたいです。それからTHE RAMPAGEの吉野北人さん。強さよりも静かなる闘志を感じます。北人さんが歌った瞬間にステージの空気が変わるんです。自分もダンスで雰囲気を変えるようなアーティストになれたらと思っています」
SHOW
──グループ内で一番自信のあることは?
「パフォーマンスのときの表情管理。大学4年間、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでダンサーをしていたんです。いろんなキャラクターに扮して踊った経験があるので、今でも表情管理は得意です」
──この世界を目指したきっかけは?
「4歳からダンスを始めて、ずっとダンサーを目指していたんですが、それで生活していくのは難しいのかなと、一度は就職しました。それでもやっぱり諦められなくてDリーガーとして活動していたとき、HIROさんに声をかけていただいて。小さい頃にブルーノ・マーズやマイケル・ジャクソンに憧れていたことを思い出して、『iCON Z』で自分の可能性に賭けてみようと思いました」
──LDHで尊敬する先輩は?
「AKIRAさんです。僕らのクリエイティブ・ディレクターでもありますし、チーム全員が尊敬する存在です。個人的にもリーダーとしての在り方やアーティストの基礎を教えてくださいました。デビューしてからずっと、『ここはターニングポイントだ』というタイミングで、いつも言葉をかけてくださいます。台湾でも活動されていて、挑戦を続ける姿に心から憧れます」
TAKI&HINATA&NOSUKE
TJBBの起爆剤としてチームのムードを盛り上げるTAKI。アクロバットからジャズなど多様なジャンルのダンスを得意とするHINATA。ストリートダンスで実力を磨き、グループ随一のファッションセンスとバラエティ力をもつNOSUKE。3人はDリーグ「SEGA SAMMY LUX」のメンバーでもある。

TAKI
──グループ内で一番自信のあることは?
「みんなの先頭に立って引っ張る力です。メンバーにTJBBのエンジンだと言われることがあるんですけど、リハーサルでも『行くぞ!』と先陣を切って突っ走ることでみんなの士気を高めています」
──アーティストを目指すきっかけは?
「小学4年生のときにLDHのオーディションを受けて最終審査まで残りました。そこでEXPGに誘っていただいて、京都校に通いながらEXILE TRIBEのライブにキッズダンサーとして参加しました。そのなかで、ドームで見た景色が目に焼き付いて離れなかったんです。5万人のファンのみなさんで会場が埋め尽くされて、キラキラ輝いていて。それからLDHのアーティストになりたいと強く思うようになりました」
──デビューからこれまでの活動で感動したことは?
「昨年、EXILE THE SECONDのライブに帯同させていただいたことです。先輩方がイチからライブを作っていく工程を見て、ファンのみなさんに何を届けるのかを真剣に考えながらリハーサルしている姿がすごくかっこよかったし、とても勉強になりました。夏に向けてファンクラブツアーが始まるんですが、そこで学んだことを僕らも生かしていきたいと思っています」
HINATA
──アーティストを目指すきっかけは?
「小学2〜5年生のとき、台湾に住んでいたんです。ちょうどEXPG台北校が開校することになって、両親がEXILEの大ファンで僕もよく聞いていたので、自然とダンスを始めました。小学校4年のときに、EXILEの東京ドーム公演にキッズダンサーとして参加したんですが、そのときにステージから見た景色が忘れられなくて。いつか自分もアーティストとしてステージに立ちたいと、この世界を目指しました」
──LDHで尊敬する先輩は?
「尊敬する先輩は本当にたくさんいるんですけど、やっぱりAKIRAさんです。僕らにアーティストとしてどうあるべきかを教えてくれた先輩であり、ずっとAKIRAさんの背中を追い続けています。それから、DOBERMAN INFINITY。苦しいときに何度も先輩方の楽曲に救われました」
──デビューからこれまでの活動で感動したことは?
「昨年のLDH LIVE-EXPOです。憧れの先輩や仲間と一緒にライブを作り上げていると実感できたことが嬉しかったし、長居スタジアムの光景も現実だとは思えないほど素晴らしかったです。それから、EXILE THE SECONDのライブに帯同したことも。最初は僕らのことを知らなかった先輩のファンのみなさんが、ツアーを通してTJBBのことも応援してくださって、その温かさにも感動しました」
NOSUKE
──グループ内で一番自信のあることは?
「頭の回転の速さ。勉強は苦手だけど、自分では空気を読む力があると思っていて。お笑い番組やトーク番組もすごく好きなので、スキがあれば面白いことを言ってメンバーを笑わせたいと思っています」
──デビューからこれまでの活動で感動したことは?
「TJBBのYouTubeチャンネルで大食い企画をしたこと。パスタ1kg、オムライス1kgを食べるなんて、テレビの中の非現実的なことだと思っていたんですけど、コンテンツで自分もやることになって、これが芸能界なんだ、自分も芸能界に入ったんだと実感しました。結局、その対決では負けたんですけどね」
──LDHで尊敬する先輩は?
「僕ら全員が尊敬しているAKIRAさんです。それから、プライベートでもすごくお世話になっているのがTHE RAMPAGEの山本彰吾くん。仕事の相談に乗ってくれたり、食事や洋服を気遣ってくれたりして、頼りになるお兄さんみたいな存在です。THE RAMPAGEの活動でも僕らの先を走る姿を見せてくれるし、自分もいつかそんな先輩になれたらと思っています」
──最後に皆さんにお聞きします。歌詞の「愛よりも深淵にある愛 どんな言葉もまだもらってないや」にかけて、どんな言葉をもらったら愛されていると感じますか。
AOI「じゃあ僕から。『純愛だよ』と言われたら愛を感じます」
HINATA「俺は『大好き』。これだけで嬉しいです」
SHIGETORA「『このまま一緒にいてね』」
TAKUMI「相手から僕に向けて『君だけだよ』」
TAKI「『声も顔も不器用なとこも全部愛してるよ』」
KOTA「『また明日ね』。明日も会えるんだ!と嬉しくなる」
AERON「『飲みに行こうよ』。メンバーに言われると嬉しいし、愛を感じます」
NOSUKE「『狂おしいほどに好き』」
YUHI「『離れたくない』」
SHOW「僕たちの目標はドームなので、『一緒に行こうね、ドーム』」
EP『まさか泣くとは思わなかった』
価格/初回生産限定盤[CD+Blu-ray]5,500円(税込) 通常盤[CD]1,650円(税込)
発売日/2025年5月28日(水)
Photos:Sasu Tei Hair & Makeup:Kenji Takeshima, Miku Takemura, Sakura Kusaka, Yuna Furuno, Hina Takahashi Interview & Text:Miho Matsuda Edit:Naho Sasaki,Miyu Kadota
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