JO1川尻蓮インタビュー「たくさんのことを学びながら、“刺さる”表現を増やしていきたい」 | Numero TOKYO
Interview / Post

JO1川尻蓮インタビュー「たくさんのことを学びながら、“刺さる”表現を増やしていきたい」

デビューから3年半、新しい時代のボーイズグループの地平を開拓してきたJO1が、9月20日に3枚目のアルバム『EQUINOX』をリリース。これは、シングル『MIDNIGHT SUN』『TROPICAL NIGHT』で表現した「夢の中の“成長痛”」をキーワードにしたシリーズの完結編だ。ここまで走り続けてきた11人が、このアルバムに込めた想いとは? また、2023年の活動や、開催中のアリーナツアー、初のドーム公演への意気込みを、メンバーの川尻蓮に聞いた。

韓国修行、振り付け、『LAPOSTA』『KCON』『音楽の日』...
勉強して挑戦して、駆け抜けた2023年上半期

──2023年のJO1は話題が満載です。順を追ってお伺いしたいのですが、年始は韓国でダンス修行をされていたとか。

「その時期は、メンバーがそれぞれドラマに出演したり個人のスキルアップする期間だったんです。僕はパフォーマンスのスキルを上げるために、ダンサーのジョンホさんに案内してもらって、現地のスタジオでレッスンに参加しました。ジョンホさんは、いつも僕らの振り付けのデモ動画に参加してくださっているんです。日本語もできるので、一緒にプルコギを食べに行ったり、仲良くさせていただきました。渡航期間の最後に『Atelier』の映像を撮ることになり、振り付けをジョンホさんと二人で考えて。スキルもアイデアもたくさん持っている方なので、すごく勉強になりました」

──LAPONEの崔信化社長は、ライブの企画や演出に興味があるメンバーには勉強する機会を与えているそうですが、今回そういう目的も?

「そうですね。実は、ダンスだけじゃなくて、ミュージカル鑑賞や音楽番組の収録も見学させてもらいました」

──どんなミュージカルをご覧になったんですか。

「キム・ジュンスさんが出演した『ウェスト・サイド・ストーリー』です。僕らの音楽プロデューサーと一緒に見たんですが、鑑賞後の感想がプロデューサーと同じだったので嬉しかったという思い出があります」

──いつもなら音楽番組に出演する側ですが、音楽番組の収録を見学した感想は?

「音楽番組の観覧は初めてで楽しいということが体験だったし、カメラの動き方や撮影方法をじっくり観察することができて、スタッフのみなさんのこだわりを感じました」

──5月には、DXTEENの「Sail Away」の振付も担当したことも話題になりました。

「彼らのデビューシングルの中の1曲ということで責任を感じたし、しっかりこだわらないとDXTEENのみんなにも失礼になるので、お正月休みを返上して振りを作りました」

──DXTEENには、川尻さんに憧れてこの世界を目指したメンバーもいますよね。

「(田中)笑太郎ちゃんですね。ありがたいし、とても可愛いです」

──JO1、INI、DXTEENが勢揃いする「LAPOSTA 2023」開催もありました。

「『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』も始まり、LAPONEの“家族”がどんどん増えていきますけど、もっと事務所を大きくしたいし、このイベントでJAM(JO1のファン)やMINI(INIのファン)、NICO(DXTEENのファン)のみなさんと交流ができたら嬉しいです。全体リハーサルもワイワイガヤガヤ賑やかで楽しかったし、これからも第2回、第3回と続いたらいいなと思っています」

──INIの木村柾哉さんとのコラボレーションは話題になりました。

「柾哉と『他のユニットとは違うことをして、みんなを驚かせたいね』と話していたので、少し風変わりなパフォーマンスに挑戦しました。ダンスの音源も自分たちで作って、最後にプロの方に微調整してもらって。僕らは昔、一緒にダンスをしていたので、『ここの音は“カン!”じゃない?』『次は絶対“ドドド”だよね』とか、感覚的なことも分かり合えるし、ダンスをメインにした作曲は初めてだったので、とても楽しかったです」

──コラボといえば、TBSテレビの『音楽の日』も盛り上がりましたね。

「本当に刺激的でした。他のグループのみなさんからいただいた刺激もたくさんあったし、特に僕と柾哉は総合演出のs**t kingzさんを見て育ったので、レジェンドと一緒に踊ることができてとても光栄でした」

──海外での活動もありました。『KCON LA』では『RadioVision』韓国語バージョン、SEVENTEENの『Super』のカバーも大好評でしたね。

「KCONはK-POPの文化を楽しむイベントでもあるので、必ず1曲は韓国語でパフォーマンスしています。実は、『RadioVision』のあとのダンスパートに、今回のアルバムのリード曲『Venus』のインストを使ったスポ(ネタバレ)があったんですよ。気付いてくれたかな。それからSEVENTEENさんの『Super』は、歴史的な記録を生んだ曲だし、僕も大好きなので、カバーするなら中途半端なことはできないと、みんなかなり気合いを入れて練習しました。『KCON THAILAND』では、空港でも会場でもたくさんの方が僕らを待っていてくれたんです。コロナもあってなかなか会いに行けなかったけれど、ずっと応援してくれていたんだと感じたし、11月から始まるアジアツアーでは、絶対に幸せな気持ちになってもらおう!と強く思いました」

会場の一番後ろのJAMにも届けたいから、しっかり準備してライブを作る

──3枚目のアルバム『EQUINOX』についてお伺いします。アルバムのコンセプトは?

「直訳すると“分点”。春分や秋分のように昼と夜の時間の長さが同じ日のことを指す言葉です。それを昼と夜とか、光と闇、夢と現実などの相反する事に例えて表現していて、境界を打ち破って進んでいこうという決意が込められたアルバムです」

──「SuperCali」「Tiger」などシングルの主要曲や「NEWSmile」「Gradation」など発表されている曲に加えて、「Venus」を含む新曲7曲が収録されていますが、この中で印象深い曲をひとつ挙げるとしたら?

「『Venus』です。歌詞が素敵だし、『EQUINOX』というコンセプトにもぴったりな曲です。パフォーマンスも、冒頭はあえて踊らなかったりと新しい挑戦をしています」

──「Venus」のレコーディングの時のエピソードを教えてください。

「JO1の曲は全体的にキーが高い曲が多くて、しかも踊りながら歌うには、たくさん練習しなくちゃいけない曲ばかりなんですね。でも、この『Venus』は、僕的には今までに比べると歌いやすいフレーズが多くて、その分、パフォーマンスを想定しながらレコーディングすることができました。レコーディングではディレクターさんに歌い方を提案してもらうことがあるんですけど、『Venus』のパフォーマンスの時にはこういう表情をしたいから、こんな歌い方はどうでしょうと相談しながら、しっかり作りこむことができました」

──ユニット曲も収録されていたり、新しい試みもありましたが、今回のアルバムで挑戦したことを教えてください。

「今回、『Dot-Dot-Dot』と『Fairytale』のイントロのパートを担当したのですが、JO1を知らない方が耳にしたときに、最初の1フレーズが気になったら、きっと最後まで聴いてくれるはずなので、印象に残るような歌い方や声の出し方など、いろんな策を講じました」

──「BEYOND THE DARK」ツアーは、追加公演で京セラドーム大阪2DAYSが予定されています。初のドーム公演が決まったときの心境は?

「正直に言うと、『これは難しそうだぞ』と思いました。もちろん夢が叶って嬉しかったけれど、僕らはこれまで、オンラインライブや無観客、歓声なしのライブを多く経験してきたので、今回のアリーナツアーが初の声援ありの単独公演なんです。声援ありの公演では、どうしたら一番後ろの席にいるJAMにも楽しんでもらえるか。どんな演出がいいのか、みんなでたくさん話し合いながらライブを作ってきました。京セラドーム大阪は、アリーナよりさらに広くなるし、これまで以上にたくさんのエネルギーが必要です。ライブが終わったときに、来てくれた人全員に『また来たいね』と思ってもらえるように、早めに準備して、たくさん考える必要があると思いました」

──コンサートの演出には、メンバーのみなさんの意見が反映されているんですね。

「そうなんです。例えば、開催中のアリーナツアーでは公演中に撮影可能な曲があるんですけど、元々は別の曲で進行していました。でも、リハーサルを経て、メンバーの中から、こっちの曲の方がいいんじゃないかという声が上がって、前日に変更したんです。僕らは演出のプロではないけれど、僕らの意見に耳を傾けてくれるスタッフがいるし、さらにいいアイデアを出してくれたり、頼もしいみなさんと話し合いながらライブを作っています」

──しっかりとした信頼関係が築かれているんですね。デビューから3年半が経ちましたが、川尻さんにとってこの時間はどんなものでしたか。

「あっという間でした。僕らの仕事には同じ瞬間がないから、いつも刺激的で毎回が勉強でした。今、メンバーそれぞれが映画やドラマなどでいろんな経験を積んで、それをグループに持ち帰って、その集大成がツアーやライブになるので、成長した姿をそこでみなさんにしっかりお見せしたいと思っています。社長や会社のスタッフのみなさんも協力してくれるので、ありがたい環境です」

──川尻さんはJO1のパフォーマンスリーダーを務めていますが、パフォーマンス面から見て現在のJO1は?

「実は今日、新しい曲の振り付けがあったんですが、僕と瑠姫は仕事があるので、今、9人で振り入れをしているんです。さっき『今、こんな感じです』と動画を送ってくれたんですけど、すごく良くて。これまでいろんな曲を経験したから、こんな表現が出てくるんだなと感動するところもあったし、ジェスチャーひとつ取っても、僕にはないアイデアをメンバーが出してくるので、僕も勉強になるし、むしろ負けたくないです」

──もうすぐ5年目を迎えますが、JO1がこの先、目指すこと、個人の目標を教えてください。

「JO1としては、たくさんのJAMのみなさんに会いにいくことと、たくさんの人にJAMになってもらうこと。個人的には、今、いろんなレッスンを受けたり作曲の勉強をしていて、それをコンテンツで発信できるように環境を整えている段階なので、今回のように韓国でダンス修行をして映像を発表するようなことをもっと増やしていきたいと思っています。JO1でしか表現できないこと、僕にしか表現できないことがあると思うから、たくさんの人に“刺さる”表現ができるようにたくさん学んで、いろんな方法でみなさんに楽しんでもらえたらいいなと思っています。僕は作戦を考えるのが好きなので、楽しんでやってます」

──それは楽しみです。最後に、川尻さんはダンスをする人たちやアイドルを目指す人たちの憧れの存在です。しなやかに踊りながら、難しいキーの曲を歌うために、毎日行っているルーティンや、心がけていることを教えてください。

「自分の欲望に正直でいることが一番いいと思うんですね。今日、すごく梅干しが食べたくて、お昼のうどんに梅干しを3つトッピングしたんですけど、それは今、僕の体には梅干しが必要だったからなんですよ。明日ステーキが食べたいと思えば、それは身体が肉を欲しているということだから、食べたいものを食べて踊りたいときに踊る! 僕は筋トレもしないんです。踊っていれば、踊りに必要な筋肉がつくから」

──そ、それは天才の意見というか、あんまり参考にならないかもしれません(笑)。

「うーん。ダンスをする人にひとつアドバイスするなら、理解して動くこと。例えば、肩の高さに腕を上げるとしたら、まっすぐ上げるのか、上げたときにヒットを打つのか、肘から上げるのか、いろんな種類がありますよね。そのやり方を自分の引き出しにストックしておけば、その時、鳴っている音に合わせて動きを選択することができます」

──これは参考になります! 理論派ですね。

「よく面倒くさいと言われます(笑)。効率的なことが好きなんです。動きを分析して、これは無駄、これはやるべきだというのを常に考えています」

©LAPONE Entertainment
©LAPONE Entertainment

JO1 3RD ALBUM 『EQUINOX』

発売日/9月20日(水)
価格/
初回限定盤A(デジパック/歌詞ポスター) ¥3,850(CD+DVD/<初プレス限定封入特典>応募抽選券(シリアルナンバー1枚)/トレーディングカード1枚(初回限定盤Aver.11種類の中から1枚をランダム封入)/セルカトレーディングカード1枚(初回限定盤Aver.11種類の中から1枚をランダム封入)/3cut photo(初回限定盤Aver.11種類の中から1枚をランダム封入)

初回限定盤B(デジパック/歌詞ポスター) ¥3,850(CD+DVD/<初プレス限定封入特典>応募抽選券(シリアルナンバー1枚)/トレーディングカード1枚(初回限定盤Bver.11種類の中から1枚をランダム封入)/セルカトレーディングカード1枚(初回限定盤Bver.11種類の中から1枚をランダム封入)/3cut photo(初回限定盤Bver.11種類の中から1枚をランダム封入)

通常盤(ジュエルケース+スリーブ/歌詞ポスター) ¥3,300(CD/<初プレス限定封入特典>応募抽選券(シリアルナンバー1枚)/セルカトレーディングカード1枚(通常盤ver.11種類の中から1枚をランダム封入)/フォトカード1枚(1種類の中から1枚をランダム封入)

FC限定盤(フォルダケース/60Pフォトブック/シートステッカー/歌詞ポスター) ¥4,950(CD/<初プレス限定封入特典>応募抽選券(シリアルナンバー1枚)/トレーディングカード1枚(FC限定盤ver.11種類の中から1枚をランダム封入)/3cut photo(FC限定盤ver.11種類の中から1枚をランダム封入)

URL/http://jo1.jp/
Twitter/@official_jo1
Instagram/@official_jo1
YouTube/JO1 Official YouTube Channel

Photos:Takao Iwasawa Interview & Text:Miho Matsuda Edit:Naomi Sakai

Profile

川尻蓮Ren Kawashiri 1997年3月2日、福岡県出身。2019年、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に参加し、グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバーとして、2020年3月にシングル『PROTOSTAR』でデビュー。「2022 MAMA(Mnet Asian Music Awards 2022)」では「FAVORITE ASIAN ARTIST」を日本人アーティストで唯一受賞、「WEIBO Account Festival 2022」では「優秀男性グループ賞」を受賞。昨年末、第73回NHK紅白歌合戦に初出場。8月から始まった「2023 JO1 2ND ARENA LIVE TOUR『BEYOND THE DARK』」は全国6都市のアリーナ公演と、11月24、25日「BEYOND THE DARK RISE」として京セラドーム大阪で初のドーム公演を行う。また、ジャカルタ、台北、バンコク、上海を回る初のアジアツアーも予定。

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2024 N°173

2023.11.28 発売

Living in Colors

色とりどりの人生

オンライン書店で購入する