【Tシャツと私 vol.2】夏帆インタビュー「今日の私が着ていて 心地いいバランスを探す」 | Numero TOKYO
Interview / Post

【Tシャツと私 vol.2】夏帆インタビュー「今日の私が着ていて 心地いいバランスを探す」

Tシャツがスタイリングの主役になる季節がやって来た。さまざまな役柄でTシャツを着用してきた俳優たちが、この夏リアルに着たいTシャツスタイルを披露。第2回目は、ドラマ『silent』『ブラッシュアップライフ』など話題作への出演が続く俳優の夏帆。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年7・8月合併号掲載)

「メンズっぽさと女性らしさ、どちらに傾きすぎても自分らしくない気がする」という夏帆。ボーイッシュなグラフィックTシャツは、大胆なチェックパターンのパンツやデコラティブなアクセサリーでキュートさをプラスし、絶妙なバランスに。Tシャツ¥22,000 パンツ¥55,000 シューズ 参考商品/すべてSunsea(サンシー) イヤカフ(チェーン)¥34,100 リング¥49,500/すべてRathel& Wolf(ザ・ウォール ショールーム)
「メンズっぽさと女性らしさ、どちらに傾きすぎても自分らしくない気がする」という夏帆。ボーイッシュなグラフィックTシャツは、大胆なチェックパターンのパンツやデコラティブなアクセサリーでキュートさをプラスし、絶妙なバランスに。Tシャツ¥22,000 パンツ¥55,000 シューズ 参考商品/すべてSunsea(サンシー) イヤカフ(チェーン)¥34,100 リング¥49,500/すべてRathel& Wolf(ザ・ウォール ショールーム)

──Tシャツは普段よく着ますか。

「今はよく着ているんですが、実はずっと自分には似合わない苦手なアイテムだと思っていました。白いTシャツにデニムスタイルは永遠の憧れだけど、私には似合わない気がして。でも、ここ数年で自分なりのバランスが見つかって、Tシャツが大好きになりました」

──Tシャツを“克服”したきっかけは?

「いろんなTシャツを試しているうちに、自分らしいサイズ感やデザインがわかったんです。こう着こなせばいいんだという私なりのセオリーが見つかって。他の服もそうですが、自分らしいと感じるボーイッシュと女性らしさのバランスがあって、そこにピタッとハマると着ていて心地いいんです。同じ服なのにしっくりこない日もあって、気分によっても変わるので、『今日の私が一番心地いい服はどれだろう』とバランスを探りながらいつも服を選んでいます」

──お気に入りのサイズ感、素材、デザインは?

「肩が少し落ちるオーバーサイズが好きで、メンズサイズをよく買います。大きめのサイズのほうが華奢な印象になるから。きれいな色の無地のTシャツに、ボタニカルやエスニック柄のパンツや、サロペットを合わせて、ワントーンでまとめることも。素材は上質で着心地がいいものも好きだし、反対におもちゃみたいなチープなものもよく買います。Tシャツは素材によってかなり印象が変わるから、それも面白いですよね」

──よく行くお店、好きなブランドは?

エイトン(ATON)のTシャツは、色がきれいだしサイズも豊富で大好きです。お店はいつも決まったところというより、空いた時間にふらっと立ち寄ることのほうが多いんです。ネットショッピングもいいけれど、お店なら意外な出合いもあってやっぱり楽しいですよね。お店以外では、ミュージアムショップで買うことがあります。昨年、写真家の石田真澄さんと『otototoi』という写真集を作ったのですが、その作品がプリントされたTシャツも着ますし、石田さんが個人的に作っているTシャツも集めています。もう“真澄T”のコレクターです(笑)」

──今日のコーディネイトの感想は?

「グラフィックTシャツは似合うか心配でしたが、こういうシルエットのパンツとアクセサリーを合わせたら、私にも着られるんだというのは新しい発見でした。普段はすぐ失くしちゃうからアクセサリーは着けないけれど、夏はアクセサリーで遊んでみてもよさそうですね。今年はいろいろと挑戦してみようと思います」

Tシャツ特集をもっと読む

Photos:Takao Iwasawa Styling:Natsuko Kaneko Hair & Makeup:Kanako Hoshino Interview & Text:Miho Matsuda Edit:Mariko Kimbara

Profile

夏帆Kaho 1991年、東京都出身。2007年 『天然コケッコー』で映画デビュー。第31回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ新人賞を総なめに。以降、映画、ドラマを中心に活躍。22年10月期のドラマ『silent 』(フジテレビ系)や23年1月期の『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)など話題作への出演が続く。8月末から舞台『いつぞやは』(シス・カンパニー)への出演を控えている。

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する