カンダニエル インタビュー「痛みを癒すような楽曲でエネルギーを受け取ってもらいたい」 | Numero TOKYO
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カンダニエル インタビュー「痛みを癒すような楽曲でエネルギーを受け取ってもらいたい」

アイドルグループWanna Oneのメンバーとして活動し、のちにソロデビュー。アーティスト、俳優、MC、モデル……マルチな活躍を見せるカンダニエルが日本デビューEP『Joy Ride』を携え、初の来日公演を行った。世界のトレンドと呼応するチルでメロウなR&Bと華麗なダンス&ボーカルパフォーマンスで多くのオーディエンスを魅了した翌日、インタビューを敢行。ファッションラバーとしても知られるカンダニエルに、様々なことを聞いた。

ネガティブな感情がアイディアを生む

──昨日のKT Zepp Yokohamaでのライブはどうでしたか?

「すごく楽しくて、またすぐにライブがやりたくなりました。もっと多く自分の曲があったら良かったなって思ったので、次はたくさん曲を持ってきます。大きい声は出せない状況でしたが、『かわいい』という声をいただいたことが特に印象に残りました(笑)」

──日本デビューEPの『Joy Ride』にはどんな手ごたえを感じていますか?

「日本でのデビューEPなのでなるべく明るい作品にしたかったんです。あと、ドライブに合う作品をEPにしたかった。以前は疲れている時や悩んでいる時はネガティブな気分になったりしていたんですが、今ではこれも必要なことだと捉え、ポジティブに受け止めています。悩みがアイディアを生むこともあるので、そういう時期はサービスエリアみたいなものなんじゃないかなと(笑)。日々ずっと楽曲のことを考えては作っている状態なので、自然とそういう考え方の変化が起きました。具体的な楽曲の話をすると、『Loser』は明るくはなくダークさのある曲ですが、個人的にすごく好きな曲なので入れました」

──「俺は名もなきLoser」と歌うどこか投げやりな曲でインパクトがあります。

「子供の頃の思い出を入れたり、フックの部分は少し酔ったようなニュアンスを入れた曲です。大人になったいま、子供の頃を良い思い出として懐かしみながら作りました」

お互いの個性が混ざり合ったコラボ曲

──今回の日本語バージョンにはちゃんみなさんが参加されていますが、コラボレーションをすることになったのは?

「僕が所属している事務所でちゃんみなさんが曲を作っていることがあって、そこで初めてお会いしました。ちょうどその頃、『Loser』の日本語バージョンのフィーチャリングアーティストを探してたところだったので提案したところ、すごく喜んで快諾してくれました」

──ちゃんみなさんからはどんなインスピレーションを受けましたか?

「僕のバースができる前にちゃんみなさんのバースができたんですが、そこがすごく良くて刺激を受けました。オリジナル版の『Loser』とはまた違うアプローチをしましたが、個人的には日本バージョンの方が気に入ってます」

──「TPIR」にはMIYAVIさんが参加されています。どんな印象をお持ちですか?

「MIYAVIさんは本当にかっこいい生き方をしている方だと思います。昨日のライブに、MIYAVIさんは北米ツアー中で来れなかったんですが、お子さんたちが来てくれました。だから、より頑張ってライブをしました(笑)。MIYAVIさんもちゃんみなさんもすごく個性が強い方たちです。僕の曲も僕の個性がすごく出ていると思っているので通じるものがあると思っています。コラボレーションすることで面白いものが生み出せたと思います」


「TPIR (feat. MIYAVI)」

──アルバム全体を通して、自身の痛みだけでなく、聴き手の痛みを癒すような優しさを感じました。

「ああ、ありがとうございます。そうやって人の心をいたわってあげられるのが音楽の魅力だと思います。明るい曲だけが人の心を癒せるとは思ってなくて。僕らしい曲は暗い曲が多いんですよね。直接的にエネルギーを与えるというよりは、繊細なニュアンスでエネルギーを受け取ってもらえるようなものが好きです。来年リリースする予定のアルバムもそういう方向性で作れたらいいなと思ってますし、これからもっと新しい姿を見せていきたいと思ってます」

──アーティストとして一番大事にしていることというと?

「昔はフックがどうハマるか、良いコードを入れられるかとか、そういう単純なことを考えてたんですけど、最近はいかにステージ映えするかを考えるようになりました。ただ良い曲なだけではつまらない。曲に込めたメッセージをすごく大事にするようになりました。ただ、アルバムは楽曲もアートワークもビジュアルも、すべてが完璧に仕上がった総合芸術みたいなものだと思っているので、ワールドツアーで得たものを全部注ぎ込んで完成させたいと思っています。僕だけの個性をキープした上で、好きになってくれる人をもっと増やしていきたいです」

──ファッションラバーとしても知られていますが、お気に入りのスタイルは?

「最近またストリート系にハマってます。ストリート系の帽子を被る機会も増えていて、ファッションのトレンドにはサイクルがあるっていうことを実感しています」

──トライしてみたいファッションはありますか??

「今日着てる服もモノトーンですが、カラフルなファッションはあまりしてこなかったので、派手な色に挑戦してみたいですね」

──リフレッシュしたい時にすることというと?

「今は時間があればアルバムのことを考えています。これからファンの方に見せていきたいアイディアをメモしたり。そうやってアイディアが生まれることで、モチベーションがどんどん上がっていくんですよね」

──今回の来日でライブ以外で楽しみにしていたことはありますか?

「昨日、楽しみにしていたハイボールを飲んだんです。あと、焼き鳥もおいしかったですね。日本の方はすごく礼儀正しい印象があります。ライブ終わりで挨拶する時も温かいムードで歓迎してくれるので嬉しいです」

日本デビューEP『Joy Ride』発売中
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Photos:Takao Iwasawa Interview & Text:Kaori Komatsu Edit:Naomi Sakai

Profile

カンダニエルKANGDANIEL 1996年12月10日生まれの25歳。2017年8月7日韓国テレビMnetのサバイバル番組「Produce 101 season2」で勝ち残り、101名の練習生の中から最終的に1位を獲得。Wanna Oneとしてデビュー後、人気メンバーとして注目を集めた。2019年7月25日EP『color on me』でソロ・デビュー。2021年9月にはアーティストMIYAVIのアルバム収録曲「Hush Hush」にフィーチャリング参加し、日本国内でも話題となった。2022年度のハイワンソウル歌謡大賞本賞の受賞をはじめ、ソロとして数多くのアワードで受賞。4月にはグラミー賞が主催するザ・レコーディング・アカデミー公式YouTubeチャンネルのオリジナル・シリーズ「PRESS PLAY」にてK-POPソロ・アーティストとして初めて登場を果たし、5月24日には韓国盤1st フル・アルバム『THE STORY』をリリース。収録曲「Upside Down」のミュージック・ビデオは公開からわずか10時間で1000万再生を越えを果たす。

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