森田恭通がパリで写真展開催「リビングに飾れるエロティックな作品」 | Numero TOKYO - Part 2
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森田恭通がパリで写真展開催
「リビングに飾れるエロティックな作品」

インテリア、空間デザイナーでもあり、アーティストでもある森田恭通がパリで写真展を開催。「Porcelain Nude」と名付けられたシリーズでは、女性の裸体をグラフィカルに撮影。パリで開く第2弾となる個展に際し、森田氏からその思いを語ってもらった。

ショコラティエ、パトリック・ロジェとの出会い

──どうして次の表現方法として写真を選ばれたのですか?

「空間のデザインをする際、白い壁にグラフィカルで、抽象的、それでモード的な写真が欲しかったのですが、なかなかなくて、自分でやればと思い。写真は以前から撮っていたので、本格的にやることにしました。せっかくやるならどこかで発表しようとなり、昨年パリで発表しました。でも残念ながら、レセプション後にちょうどテロにあってしまい、2日目以降は1日も開けなかったんです。でもレセプションの日だけでもよい評価をいただいて、作品も売れました。日本でやるとどうしてもデザイナーの『森田君』の写真という評価になりますが、パリだとそういった先入観もなくフラットに評価してもらえると思い、ここパリですることにしました。またフランスは写真が生活に根付いているので。昨年、作品をいくつか買っていただいた(ショコラティエの)パトリック・ロジェから今年やるならうちでやれば、という提案をいただき、ここでやることになりました。ちょうど年も近いということもあり、いろいろ共感できることもあり。彼もアーティストですからね」

(上の写真/レセプションパーティにて、パトリック・ロジェとのツーショット)

──デザインでは、華やかな色があるものも発表されていますが、写真ではモノクロにしたのはなぜですか?

「空間をやっていると、一番大切なのは照明で、デザインを考えるとき最初に考えるのもそこで。コントラストが大切で、美しい影をつくれば、美しい光になって、光を先に作るのではなく、影を先に作る。なぜモノクロ写真かというと、日常では物はすべてカラーで見えるのですが、モノクロにすると完全に光と影の世界になるからです。ラインもより強調される」

「Billion」シリーズでは実際の貨幣を撮影

Photos:I.Susa 
Interview & Text:Hiroyuki Morita

Profile

森田恭通(Yasumichi Morita)1967年大阪生まれ。 2001年の香港プロジェクトを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、カタール、パリなど海外へも活躍の場を広げ、 インテリアに限らず、グラフィックやプロダクトといった幅広い創作活動を行なっている。 2013年婦人服・婦人雑貨フロアに引き続き2015年にはリビング、ベビー子供フロアの 「伊勢丹新宿本店本館 再開発プロジェクト」 が完成した。 2013年自身初の物件集 「GLAMOROUS PHILOSOPHY NO.1」 がパルコ出版より発売。 2015年11月初の写真展 「Porcelain Nude」 をパリで開催。

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