「七賢」と「アラン・デュカス」のスパークリング日本酒をホリデーシーズンに! | Numero TOKYO
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「七賢」と「アラン・デュカス」のスパークリング日本酒をホリデーシーズンに!

年末年始、何かと集いが増える時期にぴったりな、新しい日本酒のティスティングディナーにお邪魔しました。ローンチされたのは「アラン・デュカス スパークリング サケ」。新感覚のスパークリング日本酒とフランス料理、魅惑のマリアージュをレポートします。

山梨県の白州の老舗、七賢 山梨銘醸と、フランスを代表するシェフ、アラン・デュカスとのコラボレーションにより生まれたスパークリング日本酒が「アラン・デュカス スパークリング サケ」。2021年春に完成したものの、コロナ禍でなかなか叶わなかったお披露目がようやく今回東京で叶うことに。

ベージュ アラン・デュカス 東京にて
ベージュ アラン・デュカス 東京にて

清らかな水で知られる南アルプスの中心、山梨白州の地で1750年から酒造りを行う七賢は、伝統の継承と同時に、時代に合わせた進化も忘れず、グリーンエネルギーへの切り替えなど環境への配慮も行う酒蔵です。

山梨銘醸 七賢
山梨銘醸 七賢

山梨銘醸の社長、北原対馬さんとアラン・デュカス氏との出会いは10年以上も前のことだったそう。アラン・デュカスのサステナブルな料理哲学に共感したことから、弟であり、初の創業家出身の醸造責任者、北原亮庫さんとアラン・デュカスのエグセクティブ シェフソムリエ、ジェラール・マルジョン氏との対話により「日本らしく、それでいて世界が納得するSAKE」をとクリエイションされました。

十三代現当主、北原対馬さんとアラン・デュカス氏
十三代現当主、北原対馬さんとアラン・デュカス氏

醸造責任者、北原亮庫さん
醸造責任者、北原亮庫さん

「ベージュ アラン・デュカス 東京」で行われたディナーは、七賢の日本酒から小島景 総料理長が考案した特別メニュー。乾杯の一杯として、まずは今回の主役「アラン・デュカス スパークリング サケ」から。シャンパーニュの製法同様に瓶内二次発酵でつくられており、桜の樽で熟成。白州のテロワールを感じさせる、まろやかな水と米ならではの甘味のなかに、心地よい酸味がわずかに感じられます。

「アラン・デュカス スパークリング サケ」
「アラン・デュカス スパークリング サケ」

八ヶ岳のとうもろこしを使ったアミューズは「アラン・デュカス スパークリング サケ」と口のなかで甘みが層になったところに、ポップコーンの香ばしさが楽しいアクセントに。

今回のメニューで使われた食材のなかで特に印象的だったのは、七賢と同じく山梨で生まれたブランド魚「富士の介」。この地で生産量No.1を誇るニジマスとキングサーモンを交配した魚なのだそうです。それを昆布と塩でマリネし炭火で焼き、長野市七二会(なにあい)産のグルテンフリーの穀物、ソルガムや季節野菜と提供されました。

甲州牛とミニフェンネルのローストも登場し、山梨の食材にも発見が! 

このほか青森大間の一本釣りの中トロに洋梨の酒煮とカブにピエモンテのヘーゼルナッツを添えたものや、蝦夷鮑とサザエのグリルに根セロリのフォンダンにサヴォイキャベツの一皿など、小島シェフの代名詞である鎌倉野菜も巧みに使った料理の数々が振る舞われました。

七賢 大吟醸「絹の味」「甲斐駒」など、料理それぞれに日本酒がペアリングされており、日本酒から発想した料理との化学反応に魅了されたひとときでした。ワイングラスで日本酒をいただくと香りも感じやすく、酒器での味わいとも異なることも新鮮。

「アラン・デュカス スパークリング サケ」(720ml ¥5,500)は、“米でつくる最高峰のスパークリングを”と考えられたそうです。日本酒らしさがきちんと基本にあり、シャンパーニュとも異なる優しい味わい。12度とアルコール分も控えめなので、日本酒に苦手意識がある人も入門編として楽しみやすいと思います。おせちともマッチングが良さそうなので、新年を祝う席に用意すると華やぎそう。ぜひお試しを!

七賢公式オンラインショップのほか、東京百貨店吉祥寺店、高島屋横浜店、いまでやなどで発売中。

Profile

古泉洋子Hiroko Koizumi コントリビューティング・シニア・ファッション・エディター。『Harper's BAZAAR』『ELLE Japon』などのモード誌から女性誌、富裕層向け雑誌まで幅広い媒体での編集経験を持つ。『NumeroTOKYO』には2017年秋よりファッション・エディトリアル・ディレクターとして参加した後、2020年4月からフリーランスとしての個人発信を強め、本誌ではファッションを読み解く連載「読むモード」を寄稿。広告のファッションヴィジュアルのディレクションも行う。著書に『この服でもう一度輝く』(講談社)など。イタリアと育った街、金沢をこよなく愛する。
Instagram: @hiroko_giovanna_koizumi

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