Fashion / Editor's Post
今月号ではデザイナーがワードローブに長く残しているものから個性を探る企画(p.90)を担当。大切なアイテムにはそれぞれのこだわりが投影されていると実感。そこで私も考えてみたところ、マイヴィンテージの一品はグッチのバンブーハンドル バッグ。
30年ほど前に購入し、経年劣化したライナーを途中、布に貼り替えてまで愛用しています。実はこのバッグが今季グッチのキーアイテムのひとつとして登場、一周回って再注目なのです! 個人的にはスタンダード好きなので、上質な名品を長く持つことが、結局はサステナブルなのだとも感じるこの頃です。
再注目の「Gucci」のバンブーハンドル バッグ。結局、名品はサステナブルだった!
小誌エディターの気になる最新トレンドや撮影の裏話まで、鋭い視線を盛り込んだトピックスをお届け!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年5月号掲載)
2021年グッチ オーバーチュアコレクション。熱で湾曲させたバンブーの広がりを防ぐストッパーをカラーベルトであえて見せるアイデアが素敵!
私物のバンブーハンドル バッグ
Profile
古泉洋子Hiroko Koizumi
コントリビューティング・シニア・ファッション・エディター。『Harper's BAZAAR』『ELLE Japon』などのモード誌から女性誌、富裕層向け雑誌まで幅広い媒体での編集経験を持つ。『NumeroTOKYO』には2017年秋よりファッション・エディトリアル・ディレクターとして参加した後、2020年4月からフリーランスとしての個人発信を強め、本誌ではファッションを読み解く連載「読むモード」を寄稿。広告のファッションヴィジュアルのディレクションも行う。著書に『この服でもう一度輝く』(講談社)など。イタリアと育った街、金沢をこよなく愛する。
Instagram: @hiroko_giovanna_koizumi
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