ついにマスクがアートに⁉︎「マスク オブ クリエーターズ」開催 | Numero TOKYO
Art / Editor’s Post

ついにマスクがアートに⁉︎「マスク オブ クリエーターズ」開催


日本画家 坂本藍子作「コロナウィルスに打ち勝つよう幸運の青い蝶のマスクを作りました」 

日本画家 坂本藍子作「コロナウィルスに打ち勝つよう幸運の青い蝶のマスクを作りました」 


コロナ発生前までは、やはり清潔感が大切なマスクは白じゃなきゃ! というガチガチの常識で、カラーマスクでさえ邪道感を感じ、受け付けませんでした。ところがこの想定外の疫病流行によって、日常生活の感染予防として使用するレベルであれば、逆に白マスクが味気なく思えてくるこの頃です。


そんな現代のマストアイテムともなったマスクが、とうとうアートにまで昇華! 「マスク オブ クリエーターズ」と題したアート展が、西武池袋本店で開催されているんです。これは“マスクの奥にある、自らのクリエーションを解放しよう”という主旨に賛同したアーティストが、マスクを題材に1点ものの作品を製作したもの。日本画家の坂本藍子、アーティストの蒼木アキラ、ファッションブランドのR in my headなど約30点が展示販売されており、抽選で販売され、当選者は展示会後に受け取れるという仕組み。また売り上げの一部はチャリティとして医療関係の支援に当てられるそう。



ファッションブランド R in my head作。「ひたすら美しくロマンティックな装飾品としてのマスクを追求してみました」
ファッションブランド R in my head作。「ひたすら美しくロマンティックな装飾品としてのマスクを追求してみました」

アーティスト 蒼木アキラ作。フォルムでマスクを表現し、環境問題を想起させる作品。
アーティスト 蒼木アキラ作。フォルムでマスクを表現し、環境問題を想起させる作品。

また明日9月19日(土)からは、別フロアで期間限定ショップもオープン。こちらはサステナブルな取り組みで知られる日本環境設計による再生ポリエステルを使用し、アーティストやファッションブランドと約50種類ものリアルにすぐ使えるマスク(各¥1,200)を販売。


ユキヒーロープロレスの「誰かのヒーローになれるマスク」
ユキヒーロープロレスの「誰かのヒーローになれるマスク」

ヴェネチアのマスクさながらに、創造性を高めているマスク。アートピースとして、またファッションアイテムとして、その可能性をチェックしてみてください。

西武池袋本店「マスク オブ クリエーターズ」

会期/9月16日(水)~10月6日(火) 
会場/西武池袋本店 5階(アート展) 3階(期間限定ショップ)
住所/東京都豊島区南池袋1-28-1
TEL/03-3981-0111(大代表)
営業時間/10:00~21:00(日・祝休日は~20:00)

休/不定休

URL/https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/

Profile

古泉洋子Hiroko Koizumi コントリビューティング・シニア・ファッション・エディター。『Harper's BAZAAR』『ELLE Japon』などのモード誌から女性誌、富裕層向け雑誌まで幅広い媒体での編集経験を持つ。『NumeroTOKYO』には2017年秋よりファッション・エディトリアル・ディレクターとして参加した後、2020年4月からフリーランスとしての個人発信を強め、本誌ではファッションを読み解く連載「読むモード」を寄稿。広告のファッションヴィジュアルのディレクションも行う。著書に『この服でもう一度輝く』(講談社)など。イタリアと育った街、金沢をこよなく愛する。
Instagram: @hiroko_giovanna_koizumi

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