「忍耐力」は、僕にあるのかな?
と思わずCHANEL 2013-14 年秋冬 オートクチュールコレクションのプレゼンテーションを見た後に自分に問いかけた。
完璧なオートクチュールを完成させるには、
「忍耐力」が最も重要であり、生半可な作業ではない。
一着のドレスを完成させるのに、何百時間がかかるからね。
でも完成されたドレスはもはや「ファション」ではなく「アート」
なのではないかなと思う。
「過去から未来」”Yesterday to Tomorrow”を意識したコレクションは、あらゆる角度から心に響いた。
日本の伝統的な「折り紙」とあえて「未来のデザイン」としてとらえ、
従来のCHANELらしい「伝統的」なファションに新しさを加えたのだ。
幾つのも素材を折り紙のごとく折り、一つ一つに立体感を持たせグラフィカルに魅せている。
そして全てハンドメイドであるから、ツイードを織る際にも一つ一つに表情があり、
持ち主がそのドレスに愛着がつくのも無理はない。
何よりも関心したのは若い職人を育ててネクストジェネレーションに
繋げることに対しても非常に積極的であるということ。
アトリエを独占せずに、他のメゾンのドレスも作れるという寛大さも魅力の一つでもある。
ネクストジェネレーションである僕が、この先何かを成し遂げることができるのであろうか。
それは誰にもわからないけれど、引っ張らなきゃいけないという責任感をなぜか負っている。
メゾンのフィロソフィーから学んだとても大切な時間であった。
“The George”
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