東信「今月のフラワー」野趣あふれる花木に反骨の棘
強さやエネルギーを秘めた、 花本来の本質的な美しさをアートで表現する。 わびさびを湛えた、野趣あふれる花木に反骨の棘。
・オーガスタ マダガスカル原産バショウ科ストレリチア属の常緑多年草。生長すると、白い花を咲かせる、その姿が鳥の顔のように見えることから「天国の白い鳥」とも呼ばれる。 ・ハクレン 中国原産のモクレン科モクレン属の落葉高木。白木蓮(ハクモクレン)と呼ばれるのが一般的。白い美しい花を咲かせ、つぼみのときは銀色の毛で覆われている。 ・コデマリ バラ科シモツケ属。中国より渡来し、江戸時代初期から観賞用に栽培され、庭木や切り花として親しまれてきた春を代表する花木。白い多数の花を咲かせ、枝が垂れる姿は見事。
今月のフラワーアート vo.135掲載
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東信(Makoto Azuma)
1976年福岡県生まれ。2002年より花屋を営み続け、現在は東京・南青山にてオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を構える。また、フラワーアーティストとして国内外で精力的な活動を展開。05年からニューヨーク、パリ、ドイツなど海外を中心に個展を開催。09年、植物の可能性をさらに追求する実験的植物集団「東信、花樹研究所」を立ち上げ、植物をキーワードにさまざまな分野で幅広く活動。東のすべてにおける活動は花・植物のみが有している最も神秘的な形を見つけ、それを美的なレベルに変換し表現することで、植物の価値を高めることに一貫している。
Artwork:Makoto Azuma Photo:Shunsuke Shiinoki Edit:Masumi Sasaki