ファッションストーリー「カラーパレットが生むファッションエナジー」
ザ・バルドス(The Bardos)による、2021年プレスプリングコレクションの赤、白、黒の3色を基調にしたストーリー。全体の絶妙な配色バランスとポージングで、自粛期間中に制作したデザイナーたちの力強いメッセージを引き出してくれた。( 『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2021年1・2月合併号掲載)
Fashion story: the labyrinth of tricolor
ワンショルダーのモノクロドレス
シックな印象のブラック×ホワイトのフローラルドレスは、セリーヌ(Celine)から。ワンショルダーのリボンタイで春の訪れを待ちわびて。70s風のハイウエストでレトロ感と、Iラインで脚長のスタイルアップ効果も。カラーブロッキングで表す豊かなユーモア
トランプカードにインスパイアされたルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)。ドレスにはスペードとブランドのシンボルが合体したようなモチーフを、同じくコレクションのキーであるカラーブロッキングで描いている。また、ドレスと同じパレットのレッド、ホワイト、ブラックによるストライプパンツには、ニューノーマルによるデイリーウェアを意識したカーゴジャケットをオンして。
白に込めた内面のピュアな思い
プラダ(Prada)の、まるでアスリートのユニフォームのような、すっきりとしたミニマムデザインのポロシャツとショーツ。プラダ リネア・ロッサのロゴをアクセントに、初心に戻るような気持ちでシンプルに着こなして。
ポルカドットが生むプリティエレガンス
モノトーンの配色でエレガンスを強めたサンローランのポルカドットのルック。エターナルなミニドレスと、同じパターンのシフォンブラウスは、スリーブにもロングタイがついた装飾的なデザイン。ベロアショーツを合わせて、ドレスアップを楽しんで。
時代をジョイする色とデザイン
ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)のレッドニットと、ホワイト、イエロー、ブラウンのビーズをジオメトリー柄に編んだボックススカート。絶妙なカラーコーディネートで、ウォームフルな時間を過ごしたい。
トラディショナルとニュージェネレーション
オールバーバリーチェック柄のシグネチャーなデザインのトレンチコート。カラーやエルボーパッチ、ベルトループなどにあしらわれたブラウンレザーを、パンプスと粋にマッチさせて。
ファジーレッドでモードにリラクシング
ミュウミュウ(Miu Miu)の動きやすくコンフィーなスウェットセットアップ。トップのクロップド丈と、トップフロント&ショーツバックに施されたイエローのロゴで、ユース感あふれるスポーティさが。スタイリッシュにチルしたい。
ブラックで魅せるリゾートクルージング
カプリ島で過ごすクルーズ旅行をイメージしたシャネル(Chanel)。コットンツイードのトップ&ロングスカートはまさにデッキで着たい一着。そしてサイドがカッティングされた、アイコンのカメリアパターンのスイムスーツに、ラッフルをサイドにあしらったパンツを合わせて、クールフェミニンに着こなして。
エターナルな美と未来への可能性
トレンチコートをシフォン素材などとともに再構築したドレスは、“Love Over Rules”をテーマに、アーティスト ハンク・ウィリス・トーマスとコラボレーションしたサカイ(Sacai)によるもの。また、繊細な職人技のパッチワークで仕上がったセットアップは、JW アンダーソン(JW Anderson)から。クラシカルを重視したマニッシュエレガンスを体現して。
Photos:The Bardos Stylist:Yulia Lobova Harfouch Set Design:Felix Gesnouin Casting Agency:Luc Royer and Christopher Landais Hair:Quentin Guyen Makeup:Miwoo Kim Manicure:Beatrice Eni Model:Fatou Jobe, Nigina Sharipova Edit & Text:Midori Oiwa