眼科医直伝! 美しい白目を育む方法
目がしぼんできた、目周りのシワが深くなってきた…、目元のエイジングはケアしなければ加速するばかり。正しい日々のアイケア次第で見た目年齢がぐっと若返り、印象を大きく変えられることも! まぶたにダニが発生!? 白目美人への道をドクターに聞きました。(「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」2015年12月号掲載)
PCやスマホで目を酷使し、濃いアイメイクは欠かさない…。そんな現代女性のライフスタイルは、白目や瞳の美を損ね老化を早めている!? 目のアンチエイジングに精通した眼科医、平松類先生が提案する処方とは?
「加齢とともに白目は黒ずみ、黒目のほうまで広がっていって目に生気がない印象に。また、コンタクトレンズの使用なども引き金になり、黒目に十分に酸素が行き渡らなくなって充血をおこしている方が多くいます。目に起こる多くのトラブルを解消し美しく保つためには、目周りを温めて血流を良くし、酸素や栄養分が行き渡りやすくすること。そして、目を覆っている涙の質を上げてドライアイにならないようにすることが大切です。涙の質を上げるのに有効なのは、ぬるま湯に浸した綿棒で目のキワを洗う方法。というのも、ほとんどの現代女性の目にはメイク汚れや皮脂が残っていて、これが目のキワにあるマイボーム腺を詰まらせ、涙の原料となる油の分泌を妨げているからです(マイボーム腺が詰まらないようにするには、目のキワの内側にはアイラインを入れないようにするのも手)。
また、約5人に一人の目のキワに、汚れをエサとする目ダニが! ダニがいると目やにが増える、まつ毛が抜けやすくなる、目のキワが赤くなる、かゆみが出るなどの症状があります。さらに二重のラインが崩れ、目尻のシワの原因に。このダニも目のキワを毎晩シャンプーするだけでシャットアウトできます。まつ毛の毛根の詰まりを解消すると、平均で約1ミリはまつ毛が長くなり、カールが美しく蘇るというメリットも。
日常生活で特に気をつけたいのは光による刺激。肌が日焼けをするように、紫外線で白目も茶色みを帯びるのでサングラスは必須と心得て。PCやスマホは光の量を抑える設定にするほか、ブルーライトをカットする眼鏡をかけるのもいいでしょう」
自宅でできる白目ケア
・メイクオフ後、ぬるま湯で濡らした綿棒で目のキワの汚れを除去。
・起床後・就寝前に、ドライアイ用目薬で潤いチャージ(充血を取る目薬はNG)。
・約40℃に温めたタオルを目にあてて、目の血流をアップ。
・まぶたの上部の眉骨下から目のキワへ、また目の下からキワへ、指で縦方向にやさしく圧をかけるマッサージでマイボーム腺の油の分泌を促進。
・腹式呼吸で副交感神経を優位にして充血を解消。
・オメガ3(アマニ油やチアシード)を摂ってドライアイ対策を。
白目の美しさを育む最新ケア
マイボーム腺をキレイに保つことを“リッドハイジーン”といい、昨今ではまつ毛に付着したホコリなどの汚れ、皮脂やアイメイク残りを餌にする目ダニの存在も話題に。
涙と同等のpHで弱アルカリ性を採用した、マイボーム腺を清潔に保つまつ毛の根元を洗う日本初の目元用クレンジング。アイシャンプー[60ml]¥1,200
クレンジング機能に加え、まつ毛ケア成分をプラス。ビタミンD、オタネニンジン根エキスが、健康で長いまつ毛を育成する。アイシャンプー ロング[60ml]¥1,800/ともにEye Shampoo(メディプロダクト 03-6675-1382)
国内約500もの眼科施設で販売、使用されるリッドハイジーン専用アイテム。マイボーム腺の皮脂やタンパク質汚れを分解し、通常の洗顔では落ちにくい皮脂汚れもこすらずにキレイに洗浄可能。続けて使用することで、目の乾きや白目の美しさに効果てきめん! オキュソフト[30包]¥2,039
ティーツリーオイル、ローマカミツレエキスなど7種の植物成分が目元のメイクを落としながら、繊細な目元を保護。ティーツリー洗眼フォーム[50ml]¥2,120/ともにEye Care Select(アイケアセレクト 0120-00-5939)
紫外線の強い乾燥した環境下で育った、強力なフィトエナジーを持つ4種の植物を配合したサプリメント。透明感ある肌を育むと同時にパソコン作業で疲れた目元にも◎。ビューティークリアブライト[30カプセル]¥5,000/Amritara(アムリターラ 03-4405-9518)
Cutout Photos : Yuji Namba Text : Chihiro Horie Edit & Text : Hisako Yamazaki