エディターのお買い物雑記 #001_「目指せモードなミニマリスト」 | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

エディターのお買い物雑記 #001_「目指せモードなミニマリスト」

徒然なるままに、「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」のエディターが自腹で買ったものを紹介する新連載「エディターのお買い物雑記」。最近のお買い物、話題のアイテムにまつわるあれこれを本音で語ります!

バッグや財布がどんどん小さくなり、データで済むことはデータで済ませ、極力プリントアウトしません。なんて、気分だけはすっかりエコでモードなミニマリストです。

そんな私がミーハー心で財布を小さくしたのは数年前。バレンシアガのアレです。長財布に比べてカード収納力が激減するという難点を補っても余りあるほどの使い勝手のよさを享受した代償に(その後、育休をいただいていたこともあって)名刺入れがほぼ「ポイントカードの墓場」と化してしまいました……。アプリ化が進んだ昨今、稼働しているのは事実上ほんの数枚なので、それならいっそ、と名刺入れをスリム化すべく、手に取ったのがこれ、セリーヌのカードケースです。

私が選んだのはモーヴカラーで(他にブラック、グレー、ブルー系、ショッキングピンク、シルバーなどバリエーション豊富)、ミニバッグはもとよりポケットにも入れやすい薄型。いまのところ最高に使い勝手よき逸品です。実は、セキュリティカード必携のオフィスビルで働くのが久々で、オフィスでのネックストラップの正解がわからずにいるのですが、しばらくはこいつをポケットに忍ばせてみようと思います。ポケットがない日はどうしよう? という素朴な疑問はさておき。

厚手の名刺でも10枚ほど入りました。あっという間にひとさまの名刺でいっぱいになるので、すぐ整理する習慣がつきそう。ファスナーがついているので鍵を入れる方も多いそうです。

ところで余談ですが、万年容量オーバーのクローゼットや収納にほとほと嫌気がさしている私。ただ、家は名刺入れのようには買い換えられないので、重い腰を上げて断捨離! ではなく、まずNetflixで恐る恐る「こんまり」を観ました(いまさら)。するとどうでしょう、お片付けメソッドよりも演出に目が釘付けに……! 以来、折り目正しき小さな刺客spark joyこと近藤麻理恵さんが、掃除をするたび目の前にサブリミナルのように現れるようになってしまったのです、嬉々として。それでもまだ片付けられない自分にも嫌気がさしつつも、家中の雑然とした聖域という聖域のドアをそっと閉める日々。ミニマリストへの道のりは長いです。

Profile

井上千穂Chiho Inoue フィーチャー・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊時よりエディターとして主に特集を担当。2011年よりウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年より出戻り現職。作り手の話を聞き、ものづくりの背景を知るとお財布の紐が緩みます。夜な夜な韓国ドラマに、休日は自然の中に逃避しがち。子連れ旅もお手のものな二児の母。

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