【Editor’s Letter】アクセを一つ追加して、 オシャレのアップグレードを。 | Numero TOKYO
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【Editor’s Letter】この秋は、アクセを一つ追加して、 オシャレのアップグレードを。

2023年7月28日(金)発売の『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2023年9月号に寄せて。編集長・田中杏子からのエディターズレター。

ドレスアップに欠かせないのが “アクセサリー”。バッグ、靴で演出するのはもちろんのこと、ヘッドピースやアイウェア、バングル、チョーカー、ネクタイ、グローブ、タイツ、ソックス······今シーズンはあらゆるアイテムが登場し、スタイリングに素敵なエッセンスを加えてくれます。今号は、そんなアクセサリーにフォーカスを合わせました。

(左)パク・ソジュンが表紙の特装版 ¥1000 (右)通常版 ¥890
(左)パク・ソジュンが表紙の特装版 ¥1000 (右)通常版 ¥890

オシャレしたくてもお出かけのチャンスがなく着飾る楽しさを封印していた方も、クローゼットに眠らせていた洋服の出番がやっと回ってきたぞと心躍らせている人も、アクセサリーを追加することで今の気分を味わえるのでオススメです。マスキュリンなスタイルをお好みの方は、ネクタイが新鮮。白シャツに黒タイがスタンダードですが、黒のハイネックやクルーネックトップ、もちろんカラーシャツに合わせても素敵に仕上がります。大人カワイイを演出するならソックスやカラータイツを組み合わせて、スクールガール風に仕上げてみてはいかがでしょう。合わせる靴は重ためサンダルでも華奢なピンピールでも大丈夫。ソックスは万能なので何とでも相性抜群ですが、大切なのはボトムの丈とソックスの長さのバランス。じっくり鏡の前で試して見てみてね。ぐっと大人っぽく組み合わせるなら「クワイエット・ラグジュアリー」に大ぶりのアクセサリーを1点投入するのが最適です。もうすでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、最近、モード界で話題の「クワイエット・ラグジュアリー」は “控えめだけどラグジュアリー”を意味しています。上質な素材に手の込んだ縫製が施され、エフォートレスでタイムレスな大人の着こなしを指します。ミニマリズムに代表される装飾を省いたスタイルでもなく、ノーマルを突き詰めていくノームコアとも一線を画しています。見た目には控えめだけど美への探究心は旺盛かつ解き放たれているので、あえて大ぶりの(ただしデザインは上品で控えめ)アクセサリーを投入して、私流クワイエット・ラグジュアリーを楽しむのも気分にぴったりです。さて、ここまで話すと「ラウド」にも触れておかなくては不公平です。クワイエット・ラグジュアリーの“控えめ”が静かに席巻する一方で、Y2Kからの流れで火がついているロゴマニアやブリンブリン、ド派手ファッションを指す「ラウド」もまだまだ健在です。いずれにしてもアクセサリーは重要なアイテムになってくるので要チェックです。

そんな私が最近ゾッコンなのがアイウェア。3点も新調し、スタイルによって掛け替えてオシャレを楽しんでいます(ちなみに今まで3本を愛用していたので、トータル6本になりました)。先日、 S社のイケメン編集長に「いつの間にかアコさんの印象が“眼鏡の人”になりましたね」と言われ、ハッと気がついたのですが、まさにメガネ必須の人生になりました。視力が落ちてきた(というか老眼が進んできた)こともあり、遠近両用が手放せなくなったのです。それならばアイウェアでオシャレしよう!と意気込んで一気に3点も追加しちゃいました。もともとあったマスキュリンやクラシック、黒の装いに必須の黒縁メガネ、華やかなモードスタイルに合わせるピンクの大ぶりメガネ、オーセンティックに目元を飾るワイヤーフレームの3本に、遊び心をプラスしたスクールガール風大ぶりメガネ(こちらはソックスとの相性抜群)、70’sモードが体現できるべっ甲フレームメガネ、PC用も兼務するシルバーフレームの極軽・優等生風メガネの3本です。まだまだ追加したいなと、さらにアイウェアを物色しています。

(上)左から 文中に記載している黒縁(J of JINS)、ピンクの大ぶり(JINS)、オーセンティック(JINS)は私物ページの私服ショットの登場回数ほぼ毎度でした。(中)左から 新調したスクールガール風(JINS)、70’s(GUCCI)、優等生風(JINS)はこれから登場必至です。(下)左から さらに新調予定の黒縁(MAISON MARGIELA × GENTLE MONSTER)とシルバーフレーム(GENTLE MONSTER x D’HEYGERE)

アクセサリーを新調するとスタイリングの幅が広がり、クローゼットの奥深くに眠っているアイテムも引っ張り出したくなりますね。今シーズン、さらに挑戦したいのは表紙のモデルが着用しているようなカラータイツです。さあ、暑い夏が終わると「オシャレ欲の秋」到来です。ぜひこの一冊で、秋のオシャレ計画を。

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パク・ソジュンが
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Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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