東洋と西洋の旨味が詰まった銀座フレンチ「ESqUISSE」 | Numero TOKYO
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東洋と西洋の旨味が詰まった銀座フレンチ「ESqUISSE」

今月のディッシュvol.95は「世界のUMAMI」をテーマに、おすすめの3軒をご紹介。

味覚基本味の1つ“UMAMI”は、グルタミン酸・アスパラギン酸などを含んだおいしさに欠かせない成分。今や世界のガストロノミーシーンのキーワードになったUMAMIを、フレンチ、イタリアン、和牛などさまざまな各国料理で味わえる。東京UMAMI天国へようこそ!

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東洋と西洋の素材を駆使
UMAMIが主役のフレンチレストラン

日本のガストロノミーシーンのトップを走り続ける銀座フレンチ「ESqUISSE」。シェフ・エグゼクティブとして厨房を預かるのが、フランス出身のリオネル・ベカ氏だ。日本の素材を駆使し、自らのインスピレーションと素材への愛情を料理に注ぎ込み、お皿にのせる。「UMAMI」もまた、シェフにとって常に関心を寄せるテーマだったようだ。初夏のコースで供されるのは、旨味をたっぷり含んだ水ナスの冷製。一見シンプルに見えるが、日本はもちろん西洋の素材も、また双方の調理法を駆使し、さまざまな旨味を内包する複雑な妙味。ナスに含ませるのは、白板昆布、トマト、干し椎茸、利尻昆布、ポロねぎ、アサリ、鰹節……。そこに、生クリーム入りモッツァレラのブッラータとグリーンオリーブ、シチリアのオリーブオイル、自家製ガルム(魚醤)のソースが添えられる。数多くの旨み要素を閉じ込めて、シックな味に仕上げるのは、シェフのセンスと技の賜物だ。「日本人がその存在を明らかにしたのが『旨み』です。旨味は西洋にももともと存在していました。東洋と西洋の旨味を、フレンチのテクニックを使って凝縮させてみました。初夏のコースの最初のひと皿にふさわしいと思います。」とベカシェフ。「第5の味覚」とされるUMAMIを主役にしたフレンチのひと皿。なぜか懐かしさを感じながらも、日本人が想像する「だし」とも異なる味わいだ。古くからある要素を新しい形で。ガストロノミーの楽しみは尽きない。

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住所/東京都中央区銀座5-4-6 ロイヤルクリスタル銀座9F
TEL/03-5537-5580
営業時間/12:00〜13:00(L.O.) 18:00〜20:30(L.O.)
定休日/日曜夜
※右ページ料理は、コース内にて提供のため、要予約。

Photo:Masahiro Goda
Text:Mika Kitamura
Edit:Yuuka Shiomi

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