お伝えしておりましたMEN’S COLLECTIONの後、スケジュール上、一週間の空きが出るのがこの時期のコレクションでございますので、今年も恒例のバルセロナとマドリードに足を運び、海と空を、サングリアと埃っぽい味のハモンセラーノを楽しんで来たDie-co★でございます。
ホントに夏のヨーロッパは最高ですねぇ。。。。一生、この環境で生きて行けたらと、心から切望します。。。。。
んで、再びHaute coutureの為にPARISに戻った訳ですが、34℃のマドリードからPARISはなんと16℃。。。。。。
例年ではMEN’S COLLECTIONの6月の末より、さらに暑くなる7月頭のHaute Coutureに合わせて、アウトフィットもより涼しい物を用意しておりましたので。。。。出ばなをくじかれました。。。。
ほんと、このお天気には毎回裏切られていますねぇ。。。山の天気より、秋の空より、女心よりあてになりません。。。。ここまで来たら、唇紫にして震えながら会場を回っておりますが、中々やって来ない夏にパリジャン達も少し寂しそうですねぇ。。。。。。
では、まずはATELIER VERSACE(アトリエ ヴェルサーチ)のコレクションでございます。
今回、証券取引所であり、トラノイ等のイベントスペースとしても使用されるブルス宮殿を会場にコレクションを行ったヴェルサーチですが、ゲストにはナオミ・キャンベルの顔も見られましたね。。。
MEN’S CLLECTIONからの今季のマイブーム、信号機カラーは引き続き継続しておりますが、クチュールなのでさすがにレギンスは遠慮させて頂いて、ジャケットスタイルで会場を回っておりますよぉぉぉ。。。
もちろん、ジャケットもインナーもクラッチも今回の為のお手製でございます!!!
この所、スポーツやハイブリッド等ミニマムでフューチャリスティックなムードが続いていたアトリエ ヴェルサーチでしたが、今季は改めてグンとフェミニンでクラシカルなアティチュードを見せてくれて、個人的にも嬉しかったですねぇ。。。
流動的な要素やアシンメトリー、そしてフィット&フレアーのボリュームを自在に操ったドレス達は、きっちりとひっつめたヘアやストラップシューズのおかげで、往年のハイリウッド女優のようなグラマラスなアティチュード。。。。でも、そこにはブランドが誇る斬新な超絶技巧な生地扱いのテクニックが随所に伺えます。
こちらはボンディングを施し、表と裏の生地の色を変えたファブリックを細くカットし、コテをあててくるりとひっくり返るような加工を施し、一つ一つ手でボディーラインに添うように縫い付け、プリーツの内側の部分にビジューを細かく刺繍した、実に手の込んだドレスです。。。。
翌日に行われたアヴェニュー・モンテーニュのre-seeでは、よりその驚くべきテクニックを身近で感動する事が出来ましたよ。
今季、気になったのがトレンチコートをベースとしたコートの作品です。最高のテクスチャーのカシミアを使用しているのはもちろんの事、華やかなエンブロイダリーを飾りドレスのように楽しめるコートや、こちらのようにインナーに合わせるドレスと、緻密にバランスを考えられたコート等新しい提案が見られましたね。
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Dior FIne Jewerly(ディオール ファイン ジュエリー)は、アヴェニュー・ド・イエナにある豪華な邸宅を会場に、ラグジュアリーな新作が発表されました。
会場に入るや否や。。。。。この荘厳なシャンデリア。。。。ロココの時代、キャンドルの炎で飾られたシャンデリアをそのまま再現していて、少し暗めの空間の中で新作のハイ・ジュエリーが華麗な輝きを見せます。。。。
クリエイティブ.ディレクター、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌが今回インスパイヤされたのはヴェルサイユ宮殿の建築様式です。
様々な時代や文化を取り入れたロココの最高傑作の建築のディテールをジュエリーに落とし込み、当時実際にジュエリーに用いられていたテクニックを現代的に解釈したり、『鏡の間』や『アントワネットの寝室』等、実際にある部屋の様式にインスパイヤされ、クリエイティブに作品に落とし込まれます。
こちらのジュエリー、リボンのように見える部分は、当時ジュエリーの素材として主流だったシルバーをあえて使用していて、ホワイトゴールドやイエローゴールドでミックスさせて使うなんて、またもや斬新な事をやってくれています。。。
また、同じくDior(ディオール)では、Haute Couture期間中に、先日イギリスのブレナム宮殿でコレクションを行った2017 CRUISE COLLECTIONのre-seeも行われました。
ムッシュ ディオールにも縁の深いこの地を舞台に発表されたコレクションは、PARISの華やかなHaute Coutureの世界と、英国的なクラシカルでトラッドなムードは融合したユニークなコレクションです。
リアルクローズをコレクションの中心に据えて、これまであまり見られなかったハンティングシーンを描いたジャガードや、プレイフルなリスやウサギ等の動物モチーフ。お得意のガーデンに咲く花々は、英国式庭園の少しワイルドなスタイルを取り入れ、実に美しいエンブロイダリーとして作品を飾っていましたねぇ。。。
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ヴァンドーム広場の高い天井の美しいサロンを舞台に新作を発表したのは、ALEXIS MABILLE(アレクシ マビーユ)。今回は『PASTEL VIBRATIONS』をテーマに全編淡いパステル調の作品が並びました。
たっぷりとしたシルクタフタやサテン、シャンティーレースにエンブロイダリーと、これぞHaute Coutureのマテリアルを存分に使用し、お得意の美しいボディーラインから丸くヒップを包むマーメイドドレスや、かなりボリュームを出したプリンセスシルエットのドレスは、まさに教科書に出て来るようにクラシカルで美しかったですねぇ。。。
たっぷりと分量をとってギャザーを寄せたり、軽やかに揺れるラッフルやボウのモチーフ。。。。これぞ、Haute coutureと言うべきリッチでロマンティックな世界でしたね。。。
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