やばい絶景! 秘境にあるアイスブルーの海へ。【ダージリン コズエが行く、人生最高の旅】 |Numero TOKYO
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やばい絶景! 秘境にあるアイスブルーの海へ。【ダージリン コズエが行く、人生最高の旅】

旅のプロ、ダージリン コズエによる連載。世界中のあらゆるデスティネーションを行き尽くし、現在も国内外問わず旅に赴く玄人トラベラーが語る、“人生最高の旅”とは?

「ちょっと、今どこよ? え? 日本にいるの?
あなたのインスタ、海外なのか日本なのか、どこにいるのかわからないじゃない!」

先日、友人が連絡してきた時の第一声です。

たしかに。
タヒチやモルディブにいると言ったら、そう見えちゃうかも、というのが西表島の海です。
アイスブルー、ターコイズブルー、コバルトブルーなど、さまざまな青色がグラデーションとなり広がる透明な海はしばし言葉を失うほどの美しさで私たちを迎えてくれます。 西表島は「日本最後の秘境」なんて言われたりするのですが、島の美しさに魅了され、私は1年で4回も行ってしまいました。

というのも、秘境とはいえ、西表島へは意外と東京からアクセスがいいのです。
羽田から石垣島まで飛行機で約3時間弱、そして石垣港離島ターミナルから西表島の上原港までは高速船で50分のところにあります(石垣空港から港まではタクシーで20〜30分程度)。

朝の羽田発の便に乗れば昼には島に着いて海へ入れるのですよね。
今までこのような海を求めて、海外の少なくとも片道10時間以上はかかるところへ行っていましたが、サクッと時差もなく行けるので、時間ができるとつい飛んでしまうのです。

西表島は、2021年に奄美大島、徳之島、沖縄県北部とともにユネスコの世界自然遺産にも登録されました。沖縄県で2番目に大きな島は、面積の90%が亜熱帯の原生林で覆われており、その島の周りには美しいサンゴ礁が生息しています。

ボートやSUPのボードの上からも珊瑚が眺められるほどの透明度。

私は西表島へ行くと、大抵SUPかシュノーケリングをして過ごすのですが、シュノーケリングでも好きなポイントが上原港から程近いバラス東とバラス北。

いつも西表島では西表島の海を知り尽くしているウォーターマンさんにお世話になっており、その日のベストポイントに連れて行ってもらっています。

かわいいカラフルな魚や珊瑚から、ダイナミックなサンゴ礁や大物魚まで楽しむことができます。珊瑚も枝サンゴ、テーブルサンゴ、竜宮城にいそうなイソバナなど、多くの種類が生息しており、そんな珊瑚の間にイソギンチャクゆらゆらとなびき、そこからクマノミが顔を出したりしています。

これでも十分すぎるほど美しいのですが、西表島には「奥西表」と言われる船でしかいけないエリアがあり、ここがまたさらに素晴らしい景色が続いているのです。

7月下旬に訪れたのは、「網取」エリア。
島の北西に位置する白浜港からウォーターマンさんの船で網取へ。

もともと船旅が大好きなので、西表の海と山、そしてかわいい船浮港灯台をみながらの移動は至福のひとときです。

そして、着いたところがここ。

やばすぎる絶景!

水面は、燦々と輝く南の太陽と波の動きに合わせてキラキラと輝き、水中の白い砂地のところはアイスブルー、珊瑚があるところはターコイズブルーやコバルトブルーと、複数の青が混ざり合う世界が広がっているのです。

ボートのエンジンを切ってアンカーを下ろすと、ボートは波と風にゆ〜らゆ〜らと心地よく揺れ、清々しい風の音と、ピチャピチャと水がボートに弾けるサウンドだけが響きます。

最高にリラックスできる時間。

360度このブルーに囲まれ、そのうち180度は陸地の山が見え、反対側は水平線が続きます。緑が鬱蒼としげる原生林の山を見ると、タヒチの島のように見えるし、水平線が見える方向はモルディブのリゾートから水平線を眺めているかのような感覚になります。

そして、西表島生まれのジューシィなパイナップルをボートでいただき、私含め、大人たちは子どもに戻ったかのようにボートから海にダイブしたり、フィンとマスクをつけて周辺に広がる珊瑚礁で色鮮やかな珊瑚や魚を観察したり、時間を忘れて遊んでしまいます。

西表へいくたびに、シュノーケリングを1日3本(1本50分くらい)や、SUPをしてかなり体を動かしているんですが、水中にいても水面に立っていても、心身ともにとてもリラックスできるんですよね。

子どもの時って、あれこれ考えず、目の前にある自然に飛び込んで楽しんでいたのですが、あの時のように全てを忘れてダイブして包み込んでくれる島の器があるかのよう。

コロナ前までは、海外リゾートばかり行っていたのですが、秘境・西表での海遊びって脳も体も心も究極に癒やされるんじゃないかって思うようになってきました。

島には、タヒチやモルディブのようなラグジュアリーリゾートはないですが、ここの大自然は自分が今まで好きだったリゾートライフを超える魅力があると思います(今もリゾートも好きですよ)。

今年、あと1回いけるといいな。

 

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Photos & Text: Darjeeling Kozue

Profile

ダージリン コズエDarjeeling Kozue 20代で世界一周の旅を経験し、30代で世界中のブティックホテルやデザインホテル、ラグジュアリーリゾートなどを巡ってきた旅のエキスパート。海外旅行のガイドブックや雑誌などの編集経験もあり。本業は、外資系企業でジェネラル マネージャーを務めている。Instagram: @cozykozue

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