Culture / Post
2010年7・8月のおすすめの本をご紹介
Text:Miki Hayashi
『異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論』
野崎歓/著
ネルヴァル作品に秘められた、文学の可能性
シュールレアリスムの先駆者である19世紀のロマン派詩人ネルヴァル。彼の紀行文『東方紀行』の中でオリエントを旅する主人公の足どりを追いながら、異邦人としての自己を描くネルヴァルの「世界」文学としての先駆性と試みを解き明かす意欲的評論。
¥2,940(講談社)