Culture / Post
2009年7・8月のおすすめの本をご紹介
Text:Miki Hayashi
『ゼロの王国』
鹿島田真希/著
馬鹿馬鹿しい、けど美しい。めくるめく会話のドラマ
宛名書きという、ただ文字を書く仕事を続ける「聖なる愚か者」吉田青年をめぐる馬鹿馬鹿しくも、美しい精神のドラマ。連載中から話題になっていた、舞台のような会話文がひたすら続く表現方法だけでなく、そのボリュームにも驚かされる、実に衝撃に満ちた一冊。
¥2,940(講談社)