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幸せを学ぼう! 経済編
ハッピーになるためのキーワードを解説

幸せの形が多様化するなか、どうやったら最大限ハッピーを享受できるのか? 科学、経済、言語、女性学…各分野の豪華講師陣がハッピーになるためのキーワードを伝授。(「ヌメロ・トウキョウ」2017年3月号掲載)

Section 3
2017年理解しておくべきブロックチェーンって!?

今、フィンテック(ファイナンスとテクノロジーを組み合わせた造語)と言って、金融サービスのIT化が進んでいます。現在ではまだ皆が円やドルなどの通貨の価値を信じていますが、それも変わります。国が発行する通貨はますます不安定になるでしょう。そもそもはお金の起源は、「記帳」にありました。例えば、フェイ(1960年代にヤップ島で発見された石貨)は互いの貸借の記録でした。昨年から話題になり、世界を変えるとも言われているブロックチェーン(分散型記帳技術)とは、人と人との経済のやりとりと貸借を暗号化し、完全にブロック(記帳)しているという概念です。つまりヤップ島にあったフェイが、コンピューターで書かれ、世界中に広がり、ネット上で履歴(記録)に残されるということ。ブロックチェーンの登場により、記録が改ざんしづらくなりました。

Economics_03
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それぞれの業界での信用度とネットワーク(業界)の幅の広さの掛け算が個人の価値(通貨)となる。

そうなるとこれからの時代、お金に対する意識として重要なのはドルや円など通貨を盲信するのではなく、個人の信用や互いの貸借を信じなさいということです。これからは個人の信用と評価がSNSで瞬時にわかり、人と人との間に貸し借りは長期的にはブロックチェーンにも残り、世界レベルで誤魔化しが許されなくなります。自分が社会に貢献したり、信用を貯めていくことがすなわち貨幣に換算されていく時代なのです。

Economics_04
Economics_04

ネットワーク(ヨコ社会へのつながり)の構図を示したもの。ハブ(円部分)となる個人の影響力が圧倒的に強くなり、そこからつながりと信頼関係が広がっていく。

ピカソは現金を持ち歩かず小切手を使いました。それを店主は現金に変えませんでした。有名なピカソの署名が入った小切手に価値があるからです。ピカソはタダで物を手に入れることができました。今は、「お金」が必要な時は、信用ある人ならクラウドファンディングですぐに集められる時代です。だから貯金をするより、自分のクレジット(信用)を高め、ネットワークを広げていきましょう。例えばファッション業界から、出版業界、IT業界などと、業界を超えて信用を築いたほうがいい。ネットワークの幅の広さとそれぞれでの信用の面積がその人の貨幣(=価値)になるからです。

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Illustration:Walnut
Interview & Edit:Sayumi Gunji
Text & Edit:Etsuko Soeda

Profile

山口揚平(Yohei Yamaguchi) 事業会・思想家。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院修士。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業。コンサルティング会社をはじめ、宇宙開発事業やロボット開発企業、劇団、漢方茶、グローバル人材教育など複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演活動を行っている。専門は貨幣論・情報化社会論。(Photo:Wataru Fukaya)

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