尾野真千子の知られざる願い「とにかく30歳になりたかった」 | Numero TOKYO - Part 4
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尾野真千子の知られざる願い「とにかく30歳になりたかった」

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──最近プライベートではまっていることはありますか。

「ないです。趣味も特技もない。家に帰るとすることがないから暇です。台本を読むだけですね。だからご飯に誘ってもらうとうれしいんですよ」

──喜んで出かける派?

「いや、気分による(笑)。気分屋です」

──今は演じるときが一番楽しそうですね。

「長い間、それを望んできましたから。この仕事を続けられるように頑張りたい。今はいろんな役ができるときだから、やりますよ!」

──生まれ変わっても女優になりたいですか?

「どうでしょうね(笑)。今は今で楽しいけれども、その代わり、いいところも嫌なところもいろんなものを見ましたからね」

──では、やりたいことを選べるとしたら。何になりたいですか。

「思いつかないですね。OLがいいかといえばそうでもないし、裏方かといえば、やっぱり表に出るのもいいなと思うし、じゃあ女優かといえば…。アイドルっていう感じでもないしね…。結局、無い物ねだりばかり。でも女には生まれたいんですよ」

──なぜ女性に?

「なぜでしょう? いま女性として幸せだから。楽しいから。もし生まれ変わって男だったら、がっかりするだろうなあ。赤ちゃんになってこの世に生まれてきても、泣かないかもしれない…。私、男にもなれるんですよ。もちろん身も心も女性ですけど、仕事やお金を稼ぐとなると男みたいになるし、女性よりもハングリーになれる。男にも女にもなれる、だけど女…が心地いいんでしょうね」

Photo:Ryu Tamagawa Interview & Text:Maki Miura
Edit:Saori Asaka

尾野真千子(おの・まちこ)

1981年、奈良県吉野郡西吉野村(現:五條市)生まれ。97年映画『萌の朱雀』で主演デビュー。高校卒業後に上京。2011年、NHKの朝ドラ『カーネーション』のヒロインとなり、注目を浴びる。独特の存在感と希有の演技力で、映画、ドラマに活躍中。4月スタートの『極悪がんぼ』(毎週月曜21:00 〜)でフジテレビ連ドラ単独初主演。そのほか待機作にドラマW『パンドラ~永遠の命~』(WOWOW 4月27日放送)がある。

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