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尾野真千子の知られざる願い「とにかく30歳になりたかった」
becky_bnr
──最近プライベートではまっていることはありますか。
「ないです。趣味も特技もない。家に帰るとすることがないから暇です。台本を読むだけですね。だからご飯に誘ってもらうとうれしいんですよ」
──喜んで出かける派?
「いや、気分による(笑)。気分屋です」
──今は演じるときが一番楽しそうですね。
「長い間、それを望んできましたから。この仕事を続けられるように頑張りたい。今はいろんな役ができるときだから、やりますよ!」
──生まれ変わっても女優になりたいですか?
「どうでしょうね(笑)。今は今で楽しいけれども、その代わり、いいところも嫌なところもいろんなものを見ましたからね」
──では、やりたいことを選べるとしたら。何になりたいですか。
「思いつかないですね。OLがいいかといえばそうでもないし、裏方かといえば、やっぱり表に出るのもいいなと思うし、じゃあ女優かといえば…。アイドルっていう感じでもないしね…。結局、無い物ねだりばかり。でも女には生まれたいんですよ」
──なぜ女性に?
「なぜでしょう? いま女性として幸せだから。楽しいから。もし生まれ変わって男だったら、がっかりするだろうなあ。赤ちゃんになってこの世に生まれてきても、泣かないかもしれない…。私、男にもなれるんですよ。もちろん身も心も女性ですけど、仕事やお金を稼ぐとなると男みたいになるし、女性よりもハングリーになれる。男にも女にもなれる、だけど女…が心地いいんでしょうね」
Photo:Ryu Tamagawa Interview & Text:Maki Miura
Edit:Saori Asaka