尾野真千子の知られざる願い「とにかく30歳になりたかった」 | Numero TOKYO - Part 2
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尾野真千子の知られざる願い「とにかく30歳になりたかった」

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──尾野さん演じる神崎薫は人生のどん底に落ちたことで、裏社会の経営コンサルタント会社で仕事を始め、大きなターニングポイントとなるわけですが、尾野さんご自身のターニングポイントはいつ? 「東京に出てきたときですね。普通の中学生だった私が映画『萌の朱雀』に出て、そのときのスタッフとまた一緒に仕事がしたい、女優になりたいと、高校を卒業して上京したんです」
──周りの人に反対はされませんでしたか。 「されませんでした。私が何かをやりたいと自分から言ったのは初めてでしたから、許してくれて。映画に出るときはまだ中3で受験生でしたからとても反対されましたけど」
──初めて出演した映画『萌の朱雀』は監督の河瀬直美さんが下見で奈良の中学校に行ったとき、中学で靴箱の掃除をしていた尾野さんを見つけたんですよね。それがきっかけでこの道へ。 「あのときの経験が忘れられず、またあのスタッフの人たちと会いたいなって、女優を志したので、いざ上京してお金や食べるものがなくても、夢があったし、それも一つの人生だと思って楽しんでいました。近所の人たちにも支えられましたね。東京はイメージ的には冷たい街だと思っていたけど、皆さん温かくて。バイトさせてくれたり、食べ物を頂いたり、家賃を待ってもらったり。私が女優だと知っていたので、映画が公開になると見に行ってくれて、周りに恵まれていましたね」
──映画のときのスタッフとは再会できましたか。 「はい。いろいろな現場で巡り合えました。うれしいですよね。お互いにこの世界で続けてこられて、また出会えるなんてほんと幸せ」
──その頃、どうしたら売れっ子女優になれると思っていましたか。 「とにかく30歳になりたかったです。30歳になると役がたくさんあるといわれたので。多分、主婦も独身女性もできて、役の幅が広いという意味だったのでしょう」

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