尾野真千子の知られざる願い「とにかく30歳になりたかった」 | Numero TOKYO - Part 3
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尾野真千子の知られざる願い「とにかく30歳になりたかった」

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──それで、朝ドラ『カーネーション』が決まったんですね? 「たまたまですけど『カーネーション』が決まったのが30歳になる年。朝ドラで主演したことで知名度や周りの対応は多少変わりましたが、自分自身はあまり変わらなかったですね」
──では、ターニングポイントになった作品は? 「どの作品も特別視するわけでもなく、一つ一つを大切にやってきたから、これというものはありません。この仕事って現場もスタッフもキャストも、すべて作品によって変わるでしょ? 変わらないのは私だけ。あまりにもいろいろ違うから比べられない。それぞれに楽しい思い出があります」
──尾野さんはかなり幅広い役柄を演じていますが、役作りはどのようになさっていますか。 「作品によりますね。必要なときには調べたり。でもあまり事前に作り込まず、監督の指示に従うのが基本だと思っています。現場に入って衣装を着て、メイクをすると、だんだん役になっていきますしね。ただ、仕事の時期は重ならないようにしています。一つの役に集中して育てたいし、大事にしたいから」
──監督の指示が理解できない場合はどうしますか? 「とりあえずやります。絶対に監督の思いが何かあるんですよね。だから違うんじゃないかと思っても一回やってみる。いろいろ思ったとしても、実際そんなガラリとは演技を変えられないですよ。やって見せて、これはどうですかと聞いて。それでいいねというときもあるし、もうちょっとと言われたら、ではこうしてみますと、またやってみる。演技は瞬き一つするかしないか、微妙なことが大切だったりするので。たまに演じている自分が気づいていないこともありますからね。なるべく見ている人の意見を聞くようにしています」
──この注文は難しい、これはできないと現場で思ったことは? 「できないことってあまりないです。演技するのと見るのとでは捉え方が違うので、監督やスタッフなど、見ている人が言うことのほうが正解だと思ってます」

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