小野ゆり子のターニングポイント「突然、大学辞めよう!って決意したんです」 | Numero TOKYO - Part 2
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小野ゆり子のターニングポイント「突然、大学辞めよう!って決意したんです」

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──今回のドラマも女優・小野ゆり子にとって、ひとつの転機になると思います。これまでを振り返って考えたとき、そういう大きなターニングポイントってありましたか? 「実は私はこの世界に入るとき、やるぞ! っていうよりは、ふわ〜っと入った感じだったんです。最初はモデルをやらせてもらっていたんですけど、演技のワークショップに行ったり初舞台を踏ませていただく機会があり、どんどんお芝居の楽しさに目覚めていったんです。とある劇団が主宰するワークショップに行かせていただいたとき、参加されているみなさんが本気でお芝居に向き合う姿を見ていたら、なんだかムラムラきてしまって(笑)。当時私は学生でもあったので、その状況がとても中途半端な気がしたんです。で、突然、大学辞めよう!って決意したんです。もう3年生だったので、あと1年間なんだからってみんなには止められたんですけど、私の中ではどっちつかずの中途半端はダメだ!っていう気持ちが強かった。それで母親にも内緒で退学届を書いて、もう決めました!って事後報告したんです」
──自分の道を決めた瞬間というか。それは、すごい転機ですね。 「そうですね。でも、そうやって芝居一本でやっていこうって決めてからのほうが、いろいろな出会いに恵まれて仕事にもつながっていったんです。よく“人生は一度きりだから、後悔しないように”と言いますけれど、本当にその通りだと思う。だから、今はあのとき決断してよかったって思ってます」
──昨年は『最高の離婚』という話題作にも出演なさいましたよね。ちょっといじわるな不倫相手の役が印象的でしたが、連ドラ初出演だったとか。 「はい。初めての連続ドラマだったので、すごくたくさんのことを学びました。例えば、これは今でも課題なのですが、私はまだ経験が浅いので、細かいカメラの動きや、今自分がどう映っているのかを把握できていない部分もあって。『最高の離婚』やその後の『刑事のまなざし』のときは、先輩方の演技を横目で見ながら、一から勉強している状態だったんです。そこで得たものは、きっと、この『天誅』に生かせていると思いますし、今『天誅』で学んでいることは次の作品に役立つはず。そうやって今は一歩一歩前に進んでいる最中です」
──日々勉強というかんじですね。 「正直、最初の頃は臆病で、自分で思いついたことがあっても、なかなかそれを実践できなかったんですよ。でも、野田秀樹さんの舞台や『最高の離婚』をやらせていただく中で、自分から行動に移さないと周りに伝わらないんだって気付いたんです。それからは、怖がらずにどんどん自分の殻を破って、引き出しを増やさなきゃって思うようになりました。だから、『天誅』ではいろいろなことにチャレンジしてみて、監督に止められることもあるんです(笑)」

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