──2015年も充実のスタートになりましたね。ここ数年は、ベネチア国際映画祭での新人俳優賞受賞や大学への進学など、大きな出来事がいくつもあったと思いますが、ご自身がターニングポイントになったと思うのは?
「最初に思い浮かぶのは、高校時代ですね。実は大学進学についてはそれほど大きな変化とは感じていなくて、むしろ高校生の頃に等身大の目線で年相応の経験をしたことが、私の20年の人生に大きな影響を与えています。沖縄から上京してきて都立高校に進んだのですが、あの頃、友達と遊んだり、ケンカしたり、同級生の男の子を好きになって告白して振られたり……。そんなふうに笑って泣いて悩んでいたことが、視野をぐっと広げてくれました。当時の友人たちは今も変わらず親しい間柄で、時々集まったりもするんです」