──身の危険すら感じます(笑)。
「今でも、テレビなどでキャバクラに通っているような会話をしますけど、仕事以外で行くことはほとんどないですから。でも『転機』といったら、こういう自分をさらけ出したことも一つの転機でした。当時は、演じている役のイメージを崩さないように勝手に意識していましたから、インタビューやトーク番組で嘘を3つも4つもつかなきゃいけない。本なんてずいぶん読んでいないのに、読書好きを装って3年前に読んだ本の話をしたり。でも、それだと僕が面白くない。僕が面白くなければ、見ている人が面白いわけないよなって。で、ある公開番組で、この仕事を続けるか、辞めるかぐらいの気持ちで自分をさらけ出してみたら、お客さんもすごく好意的だったんです、下ネタなのに(笑)。そして“枷かせ”みたいなものをはずそう! と思わせたのも家族の存在でした。みんなで今後も楽しく生活するために今のままでいいのか? 向いていない仕事なら、もう辞めようと思ったんですね。そのくらいの覚悟でした」