沢村一樹「小学校5年生くらいにはエロスと呼ばれていた(笑)」 | Numero TOKYO - Part 2
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沢村一樹「小学校5年生くらいにはエロスと呼ばれていた(笑)」

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──面白い奥さまですねぇ(笑)。

「でも、ちょっとえぇって感じでした(笑)。スポーツがすごく得意で、そこも魅力的だったのですが、実家に上がったら隠しようがないほど卓球の賞状がズラリと飾ってありました」

──素晴らしい家族と仕事に恵まれていますが、ご自身が大きく変化したきっかけはありましたか?

「妻と出会い、結婚して子どもが生まれたこと…が大きかったですね。僕は結婚願望が強くて、20歳くらいの時から、27歳で結婚して、29歳で子どもが欲しいと決めていたんです。バブル経済のいい世の中で(笑)、バイトでも仕事がいくらでもある時代でしたけど、自分が目指す俳優という仕事に就くにはどうしたらいいかと、結婚を視野に入れながら真剣に考えました。結局、結婚したのは30歳を過ぎてからでしたが、それまでの価値観やいろいろなものが結婚で自然にリセットできた気がしたんですよね。働くモチベーションが変わったというか」

──結婚が人生の軸なんですね。

「そうですね。昔から、大家族ものとか、はじめてのおつかいとか、ああいう類の番組が大好きだったんです」

──幼少期にはなかったものを自分の手でつくろうとしたとか?

「子どもがキャッキャ言っているのを見るのは好きですね。うちは男の子が3人なので、すごく賑やかなんです。それを何か作業しながら見たり聞いたりしているのが好きです。合い間合い間に『いい加減にしなさいっ!』と雑音が入ってきますけど(笑)」

──兄弟、仲がいいんですね。

「本人たちは仲がいいとは思っていないかもしれないですけどね。この前、撮影の合間に息子役で共演している子たちと、兄弟について話をする機会があったんです。聞けば、兄弟でも高校くらいから関係が変わるらしくて。急に気恥ずかしくなったり、ある日、コイツとは気が合わないなと気づいたり、そこで話をしなくなると、話すきっかけを失うらしいんですね。そう聞くと、我が家の『裏事情』が始まるのはまだまだこれからなんだなと。怒号やパンチが飛び交う家になるのか、シラッと冷めて、言葉も交わさない家になるのか(笑)。僕、家で子どもたちがテレビを観ていたりゲームをしている横でわざと腕立てしたり筋トレするんです。この間、『何のために鍛えているかわかるか?』と聞いたら『役作り?』と言うから『お前たちがグレてもブチのめせるようにだよ』と言ってやりました(笑)。とても子どもでは持ち上げられない重量を目の前で上げたりするわけですよ」

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