市原隼人の心を動かした、ファンからのメッセージとは? | Numero TOKYO
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市原隼人の心を動かした、ファンからのメッセージとは?

Numero TOKYO 83号/きっかけは“コレ”でした vol.56 指原莉乃
Numero TOKYO 83号/きっかけは“コレ”でした vol.56 指原莉乃
映画『リリイ・シュシュのすべて』で鮮烈なデビューを果たし、『WATER BOYS2』『ROOKIES』など、肉体派の印象も強い、俳優・市原隼人。26歳を迎える今年、ロシアの文豪ドストエフスキー原案のドラマ『カラマーゾフの兄弟』のニヒルな次男を演じている。「僕は、役者の商売道具というのは『体』ではなく『感情』。いかに心理的な部分を表現できるかだと思っています」と、役者という仕事に向き合う熱く静かな闘志を真摯に語った。(Numero TOKYO 2013年3月号掲載

──もうすぐ26歳になる市原さん。人生の約半分を俳優として生きてきた今の自分をつくるきっかけとは?

「やっぱり、見ていただいたファンの方々からの言葉ですね。例えば、余命わずかな方から『あとどれだけ生きられるかわからないけど、あなたの顔を見ると頑張れるんです』という切実なメッセージを頂いたり、現場でファンの方に『今日、手術があって怖いんだけど、市原さんに元気をもらいにきました』と会いに来てくれたり。そんな言葉をもらうたびに、もっと真剣にこの仕事に取り組まなきゃいけない、と思える瞬間がある。いいことも、批判も、一番に感じられるし、その声を喜びに変えてまた頑張っていこうと思える仕事なんだと気づいたときに、役者って面白いな、一生やっていきたいなって感じました」

──その喜びを、最初に鮮烈に感じたのはいつでしたか?

「……うーん、いつなんだろう。明確に『コレ』というのは思い出せないけど、10代の後半ぐらいですかね。ピエロでも、どんなに小さい役でもいいから表現者でありたいと思ったんです。本来、エンターテインメントって、世の中や、人が生きるうえではなくてもいいものだけど、だからこそ熱を込めたい、と思った。お酒や趣味、恋愛といった娯楽のひとつとして、映画やドラマを入れていただけたらうれしいなって」

Photo:Gen Saito Stylist:Kazumi Ono
Hair & Makeup:Koichi Takahashi Interview & Text:Ayako Sakiyama
Edit:Saori Asaka

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