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緊急公開!『華氏119』でマイケル・ムーアがトランプ政権に物申す

©️Paul Morigi / gettyimages
©️Paul Morigi / gettyimages

アメリカ大統領選挙の中間の年に実施される中間選挙が迫っている。そんななか”アポなし突撃男”として有名なマイケル・ムーア監督の新作が11月2日(金)より緊急公開。ターゲットはもちろん、ドナルド・トランプだ。

マイケル・ムーアVS.ドナルド・トランプ!

超大国USAの暗部を斬りまくる、お騒がせ男の最新作が米中間選挙を狙って登場

時は2016年11月9日。実業家出身の共和党候補、ドナルド・トランプがアメリカ大統領選で勝利を果たした。女性蔑視や人種差別発言を平気でぶちかます、下品でエキセントリックなおやじが米国のトップになる――このまさかの事態に、世界中で多くの人が悪夢の到来だと嘆いた。しかし一方でラスト・ベルト(米中西部メインに広がる寂れた工業地帯)の貧しい白人労働者たちはこの当選に熱狂し、いわゆるエリート/インテリ層の中にも「隠れトランプ支持者」が大勢いたという。

ともあれトランプ政権誕生は新しい世界の幕開けを告げた。だがそもそも、実際は支持率も得票率もヒラリー・クリントンのほうが上だったのに、なぜ彼は当選できたのか?

この裏側を探るべく動いたのが、臭い物の蓋を取ることで有名なお騒がせドキュメンタリスト、マイケル・ムーアだ。かつてブッシュ政権を痛烈に批判した『華氏911』(2004年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞)が大統領選挙の直前に公開されたのと同じように、11月6日に行われる米議会の中間選挙を狙っての緊急公開となる。

当然のごとく、ムーアの矛先は単なる政権批判には終わらない。まずは彼の地元であるミシガン州フリントで、トランプに支援されて知事に就任したリック・スナイダーが巻き起こした深刻な汚染水問題から権力の闇に向けて事態を掘っていく。やがてはクリントン、オバマなど民主党支配層もまな板の上に乗せられ、アメリカ全体を巣食う腐敗と病理の構造が暴かれていく。

もちろんその絶望的な状況に対抗する若い世代の動きにエールを贈り、希望を託すのも忘れない。また同時にナチス政権の台頭など、過去の歴史を参照して現代のゆくえに強い警鐘を鳴らす。

ムーアいわく「今こそ気づかねば、もう時間はない」。あなたはこの映画のメッセージにどう反応し、行動するか? 兎にも角にも、この不安定な時代における必見作であることは間違いない。ちなみに日本語の字幕監修はジャーナリストの池上彰が務めた。

『華氏119』

主演/ドナルド・トランプ
監督・脚本/マイケル・ムーア
URL/https://gaga.ne.jp/kashi119/
2018年11月2日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほかにて公開

©︎2018 Midwestern Films LLC 2018

Text:Naoto Mori Edit:Sayaka Ito

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