『(500)日のサマー』の監督がおくる青春映画 | Numero TOKYO
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『(500)日のサマー』の監督がおくる青春映画

長く語り継がれる予感しかない恋愛映画『(500)日のサマー』でゴールデン・グローブ賞2部門ノミネートほか数々の賞を受賞したマーク・ウェブ監督が、またもや名曲たちとともに新作を送り出す。

ニューヨークの街とほろ苦い青春の残響に贈る物語

原題はサイモン&ガーファンクルの名曲から取られた“The Only Living Boy in New York”(ニューヨークの少年)。この都市の魅惑的な街並みを背景に繰り広げられるビタースウィートな青春映画だ。

大学を卒業したマンハッタン生まれのトーマス(カラム・ターナー)は、出版社を運営する父親の元を離れてひとり暮らしすることに。人生に迷走中の彼はロウワー・イーストサイドの安アパートで、W.F.ジェラルド(ジェフ・ブリッジス)と名乗る謎の隣人に出会う……。

全体に1960年代風のタッチが意識されており、年上の女性との恋にも展開する物語は『卒業』を彷彿させたり。巧妙な伏線が効いたミステリー調のストーリーテリングも秀逸だ。

かつて『007』の五代目ジェームズ・ボンドを務めたピアース・ブロスナンが父親役。そしてケイト・ベッキンセールが、主人公を翻弄するフリー編集者の美女に扮する。

監督はあの『モテキ』にも影響を与えた『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ。何年も温めていた念願の企画を実現させ、より自分のルーツに近いものを撮った。

『さよなら、僕のマンハッタン』
監督/マーク・ウェブ
出演/カラム・ターナー、ジェフ・ブリッジス、ケイト・ベッキンセール、ピアース・ブロスナン
4月14日(土)より、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国順次公開
URL/http://www.longride.jp/olb-movie/

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Text:Naoto Mori Edit:Sayaka Ito

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