先日また関西に行ったので
京都の男山に行ってきましたー!!
読み方は「おとこやま」です。
男山…こんな想像力を掻き立てられる名前があるだろうか!!
路線図で「男山ケーブル」の文字を見つけ気になって調べてみたらなんと桜がキレイだと。
ちょうど桜シーズンど真ん中だったので、これは神が「男山に行け!」と言ってるに違いないと
わたしは男山へ向かったのだった―――
―――京阪、八幡市駅。
駅にまで桜吹き込むこの町には多くのおじいちゃんおばあちゃんたちが花見に来ていた。
頂上まで直通の「男山ケーブル」もあるが、
観光案内所に聞いたところ「歩いても30分程度でのぼれますよ」とのこと。
それならばとわたしは、ゆっくり登頂を目指すことに。
この一ノ鳥居が、男山の入口だ。
薄紅色に咲き誇る桜…
立派に立ちそびえる門…
人も多くない。
わたしの男山ロードは快適に始まったように見えた。
二ノ鳥居をくぐる。
10分後。
圧倒的な大自然。
立ちはだかる階段に息も絶え絶え。
時折おじいちゃんおばあちゃんがわたしを通り越していく。
け…健脚…!!!
…そうか。男山か。男山登頂が健脚を生んでいるのか。
のぼってるとき、ふくらはぎの筋肉が引き締まるのを感じたのできっとそうに違いない。
というわけで、わたしは男山美脚法を提唱したいと思う。
美脚になりたいひとは男山に集合だ!!
そんなこんなで男山、いや、美脚ロードをのぼっていくと神社が。
霊泉「石清水」を祀る「石清水社」。
霊験あらたかな泉で、皇室や将軍家の祈祷ではこの石清水を山頂の「石清水八幡宮」まで届けるというのが常になっているそうです。
展望台を通り、
男山の竹を使った竹グッズショップを覗き見て、
いよいよウワサの「石清水八幡宮」へ。
国の中心だった京都の裏鬼門を護るための神社として建てられたのが859年。そうです平安時代です。
ちなみに京都の鬼門を護っているのは比叡山延暦寺です。
今の社になったのは江戸時代ですが、1150年以上都を守り続けているわけですね。せ、千年…!
そんな霊験あらたかすぎる神さまにお祈りを捧げようと賽銭箱に近づくとなにやら声が…
じいちゃん心の声ダダ漏れてるよ!!!!
気持ちはわかるけどじいちゃん!もう少し謙虚に!!!1150年の歴史も台無しだよ!!
石清水八幡宮から出て少し歩くと「石翠亭」というごはん屋さんが。
物々しいまでの「厄除けうどん」ののれん…
気になって突入してみました。
運ばれてきたおうどんには、大きな油揚げ、とろろ昆布、ねぎ、かまぼこ。
甘くてじゅわっとお出汁が染み出してすごくおいしい油揚げ。
おいしいお出汁で、つるつる食べれてしまうおうどん。
想像をはるかに越えておいしかったです。
何がどう厄除けなのかはいまいち食べただけではわかりませんでしたが、
女一人の客が「厄…除けられますかね?」とか言ったら本気感出すぎて軽くホラーだと思って訊くのはやめました。
メニューによると石翠亭のあるエリアが電波が入らないほどのご神域であることが理由のようです。
お腹も膨れたらお店を出るとすぐのところに「エジソン記念碑」が。
どこのエジソンさんかしらと思ってたらみなさんご存知の科学者エジソンでした。
なんと電球を発明するときフィラメントに男山の竹を使っていたそう。
それだけ竹の質がいいらしいです。京都守るし発明支えるし美脚になれるし、男山半端ないです。
もちろん桜もキレイ!!!
帰りは行きに通った「ひだまりルート」とは違う「せせらぎルート」から帰ることを選んだのですが
このせせらぎルートがすごかった。
右の道も左の道も立入禁止だったのであれ?行けない!と思ったら
まさかの竹に突入していくシステム。
アドベンチャーな香りがプンプンするぜ。
歩きやすいひだまりルートとはちがって、
隣を流れる小川のせいでぬかるみまくって足場が安定しないせせらぎルート。
自然に溢れすぎて、太陽の光も届かない。
人っ子ひとりいない、細いぬかるむ薄暗い道を必死で歩く。
「ぱるぱるぱるぱる」「ぴーぴろぴろぴろ」
聞いたことのない鳥の声。
せせらぎってこんな感じだったっけ…?
もののけ姫気分を味わえます。
必死の思いで地上へ到達。生還を果たす。
―――1150年以上も京の都を護り続ける、男山。
霊験あらたかな場所におじゃまして、身も心も健やかになった気がした。
おしまい