ソン・イェジン、チョン・ミド、キム・ジヒョン主演の新ドラマ『39歳』【#私の土曜日16:00】
突然ですが、いまリアルタイムで配信中のNetflix新シリーズ『39歳』がもう、どどどどどどどど・どストライクなんです。主人公は『愛の不時着』のソン・イェジンと『賢い医師生活』のチョン・ミド、『海街チャチャチャ』に出演していたキム・ジヒョンの三人。
さて。前置きが長くなりましたが『39歳』の話です。タイトルだけでまず平成の名ドラマ『29歳のクリスマス』を思い出したのはきっと私だけじゃないはず。大台に乗る目前はいつも不安で、子どもの頃に想像していた“大人”になってはいないなと急にアタフタしたりしますよね……。そんなとき頼りになるのは友人の存在。
皮膚科開業医のチャ・ミジョ(ソン・イェジン)、演技指導者のチョン・チャニョン(チョン・ミド)、化粧品セールスマネージャーのチャン・ジュヒ(キム・ジヒョン)の三人は、うれしいことも辛いことも、ともに乗り越えてきた大親友。Netflixシリーズの説明には、彼女たちが「それぞれの愛と人生、そして突然降りかかる悲しみに、強いきずなで立ち向かう」と書かれていますが、30代で体験するにはあまりにも辛すぎる現実に涙なしでは観られません。
実は私、ドラマも映画も小説も、過剰にハラハラドキドキせずに物語の隅々まで味わいたいタイプ(ひとつずつ消化するまですごく時間がかかるゆえに……)で、ネタバレ歓迎というよりむしろ物語の結末を知って安心してから観たい・読みたい派なので、ドラマ『39歳』はそういう意味でもドンピシャ。39歳を少し前に駆け抜けたことも手伝って、友人や家族への熱い思いも、名前のつかない小さな感情も、長く生きていくうちに染みつく癖も、どんな場面にも、共感できるところが目白押し。
韓国ドラマあるあるですが一話が長くて、人と人との関係性やそれぞれの心情描写が丁寧に描かれているから、設定がいくらかファンタジーでも、ドラマの中に横たわる普遍性に気付かされては感情を揺さぶられてブンブン頷きまくり、号泣しきりなのです(やっぱり泣いちゃう! けど大丈夫、コメディ要素や食事シーンも周到に仕込まれてます)。音楽は、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第2番」やドビュッシー「月の光」といった有名どころのクラシック。演出の定石ですがドラマティックでたまりません。
そしてもう一つのお楽しみは衣装。キャラ作りにスタイリングって大事ですよね。チャ・ミジョ(ソン・イェジン)はヴァレンティノを品よく着こなし、チョン・チャニョン(チョン・ミド)はカジュアルなパンツスタイルがリアルで素敵。ハイウエストのストレートデニムに、ややオーバーサイズのシャツやパフスリーブのトップスをインするのがチャニョンの定番のようです。身長160cmと小柄なので、ヒールを履き、小ぶりのバッグを斜めがけし、髪型はショートボブという、グッドバランスのお手本みたいなスタイリング。何気に毎回違うバッグを持っているのでチェックするのが楽しい!
蛇足ですが、デニムは絶賛発売中の『ヌメロ・トウキョウ』4月号やNumero.jpのデニム特集もぜひチェックしてみてください。
『39歳』は水曜と木曜の深夜に一つずつ全12話。つまり最新エピソード(第5話)が、今夜配信です! まだご覧になっていない方は週末に一気見でもぜひ。いまならリアルタイムで追いつけますよ!
Netflixシリーズ『39歳』独占配信中
https://www.netflix.com/jp/title/81568400