アニエスベーのカーディガンプレッションと川内倫子さんのこと
アニエスベー ギャラリー ブティックにて本日から開催中の川内倫子さんの写真展“When I was seven.”の内覧へお邪魔してきました。 カーディガンプレッション誕生40周年(!)とのことで、川内さんがカーディガンプレッションをテーマに撮り下ろした写真を青山店2Fのギャラリーで展示しています(〜10月20日まで)。被写体はご自身のお子さんを含む子どもたち。「子どもでいることは不自由で退屈だった」という幼少期の自分を被写体に重ねながら、現在の穏やかで愛おしい日常が切り取られています。
詳しくは写真と合わせてステートメントをぜひ読んでほしいのですが、川内さんは「時間がかかったけど、生きていてよかったと思っているよ、と、息苦しかった幼い自分に向かって伝えたい気持ちになった」と述べられていて、私の心はほぐれにほぐれ……
折に触れ自分の幼少の頃を思い出しては「生きづらさを感じることもたくさんあると思うけど、きっと大丈夫だよ」と我が子に“念”を送ってしまう、娘は自分とは別の人間なのに……という話を川内さんにしてみるととても盛り上がったりして、ますます「大人になってよかった」と思ったのでした。
アニエスベーのカーディガンプレッションはそのアイコニックなデザインと“パリ・シック”への果てしなき憧れ、そこはかとないカルチャー感、唯一無二の存在感で私たちに寄り添ってきた服なのかなという気がします。40周年絡みでは、青山店1FでHIROMIXによる展示、パリではアネット・メサジェやデヴィッド・リンチの展示もあるそうです。観たい!
ちなみに、私がフレンチに心酔していた中学生の頃に初めて購入したカーディガンプレッションは水色。よりによって水色、だったのですが、放課後は何にでもドヤ顔でその一張羅を羽織っていました。15歳のとき初めて訪れたパリで「スナップカーデ(と当時は呼んでいました)を着たリセは一体どこなのよーっ!?」とアタフタしたのはここだけの話。今年は久しぶりにカーディガンプレッションを新調してみようかな。