Fashion / Editor's Post

HOLIDAY到来と、心地よい暮らし(と消費)について思うこと

日本で初めてのHOLIDAY BOILEAUのポップアップストアが渋谷パルコのPOP BY JUNで開催中(〜3月22日)とのことで早速お邪魔してきました。クリエイティブ・ディレクターのフランク・デュランがアメリカのラグジュアリートラベル雑誌『ホリデイ・マガジン』を買い取って2014年に復刊させた雑誌を皮切りに、「HOLIDAY DINER」としてヴィーガンダイナーを、「HOLIDAY BOILEAU」の名でアパレルを展開しているHOLIDAY。拠点はパリ16区です。


愛を込めてお互いを「オリーブ少女の成れの果て」と呼び合う友人と、「結局のところフレンチ=おしゃれの呪縛からは永遠に逃れられないのかもね」と、定期的に大いに盛り上がります。ゆえにパリ16区と聞いてイメージするのは、このところトレンドの一つでもあるBCBGなスタイル。ご多分に漏れず、この春、ドット柄はブラウスorスカートどっち? だとか、カチューシャをしたいなとか、あれこれ妄想中なのですが、当然シックなフレンチアイビーも大好き。

今回のポップアップには、クラシックなフレンチアイビーをパステルカラーでアップデートした軽やかなコレクションが揃っていました。時代は50〜60年代、南フランスと北イタリアを旅行中のテキサス州出身のアメリカ人カップルがインスピレーション源とのこと。ポジティブムードが漂います。


イエローがとてもお似合いだった、岩崎拓馬さん@takuma_iwasakiをキャッチ。

スタイルディレクターのゴーチエ・ボルサレロはヴィンテージのプロフェッショナルでもあり、今回のポップアップにはインスピレーション源となったヴィンテージTシャツ(展示のみ)や、ヴィンテージにリメイクを施したジャケットもお目見え。

Tシャツは100%オーガニックコットン。ニットも次のコレクションからオーガニックになり、今後はりんごの皮を再利用したヴィーガンレザーのアイテムも登場するとのこと。雑誌のアーカイブやノートや鉛筆などの雑貨、みずみずしいスイカズラの香りの石鹸やキャンドルも素敵です。

そして今シーズンのHOLIDAYのルックにも惚れ惚れ。これ、最高に好きなスタイリング&ベストカップル賞。

ちなみにフランクの妻は、ジャケット+デニムのシックな装いでもセクシーさを欠かない『VOGUE Paris』編集長・エマニュエル・アルト。彼女のような洗練されたスタイルに憧れます。私自身はノンシャランとポッシュを行ったり来たりしながら、いまのいまは「本当に必要なものは、ヴィンテージと質の良いものを少しだけ」といった悟りの境地(気分)なので、ファッションの中心地から少し離れて穏やかに暮らし、自分に似合う仕立てのよい服を纏う……そんな彼らの価値観にシンパシーを感じずにはいられませんでした。

無駄な消費をしないこと、脱プラしていくこと、お肉を食べない日を作ること。自分にとって本当に必要なものを知ることで、毎日心地よく暮らしたい。そんな中で、少しだけパステルカラーに挑戦してみたいな、やっぱりオーセンティックなアイテムもアップデートしたいな、などとポジティブな消費へのスイッチを押されたような、ショップ訪問でした。

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『HOLIDAY BOILEAU』日本初のポップアップストアをPOP BY JUNで開催  2014年、アート・ディレクター、フランク・デュランがアメリカのラグジュアリー・トラベル誌『HOLIDAY MAGAZINE(ホリデイ・マガジン)』をパリで復刊。  2017年にはアパレル・ブランド『HOLIDAY BOILEAU』をローンチし、翌年パリでヴィンテージ・ショールームを主宰するゴーチエ・ボルサレロがスタイル・ディレクターとして参加、本格的なコレクションとしてスタートしました。 以来フランスのアール・ド・ヴィーブルを体現するブランドとして各都市のファッションコミュニティの注目を集めています。  開催期間 : 2/29(Sat)-3/22(Sun) 営業時間 : 10:00-21:00  #HolidayBoileau #HolidayMagazine #popbyjun

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Profile

井上千穂Chiho Inoue ウェブ・コンテンツ・ディレクター。『Numero TOKYO』創刊に参加し、エディターとして主に特集を担当。2011年に卒業後、ウェブマガジン「honeyee.com」「.fatale」の副編集長をつとめ、19年よりNumero TOKYOへ出戻り。外出自粛生活を機に念願のクラシックギターを購入。映画『ビフォア』シリーズのセリーヌ(ジュリー・デルピー)と『はじまりのうた』のグレタ(キーラ・ナイトレイ)のような弾き語りを理想に掲げ、イメトレには余念がない、二児の母。

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