天然のエッセンシャルオイルの香りで、感覚を呼び覚まそう
脳のパフォーマンスをアップしたり、瞑想の導入になったり…植物から抽出された天然のエッセンシャルオイルには、嗅覚を通じて、私たちの五感を研ぎ澄ましてくれる効果効能が。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2019年11月号掲載)
meditation
メディテーションへと誘う、凛とした芳香
雑念に心をとらわれがちな日常から離れて、静寂の中に身を置きたいときに選ぶべきなのは、インドや中東で太古の昔から瞑想に使われてきたといわれるサンダルウッドやフランキンセンス、浄化作用で知られるシダーウッドなど、静かなトーンで凛と香る神々しい香り。部屋全体にアロマを漂わせたり、肌に香りを塗布すれば、気分を速やかに瞑想モードへと切り替えるスイッチに。さあ目を閉じて、心と体を香りで満たしてメディテーションの世界へ。フランキンセンスやベチパー、サンダルウッドの調和による深い香りがビジーな心をすっと鎮める。ヨガ前の室内をこの香りで満たすのも◎。
心を穏やかに整えるカモミールに加え、白檀や竹など、東洋に古くから伝わるオリエンタルなアロマもプラス。ソフトに香って寝付けないときのお守りにも。
タレントの吉川ひなのさんが監修。15種の精油とストレスケア効果で注目されるCBDオイル、パワーストーンの“合わせ技”で心身をリリース。
気を整えるという東洋医学の思想から誕生。みぞおちや足の裏などに塗布して使うブレンドオイル。スギやレモンピールの清々しい芳香が特徴。
femininity
女性性を高めてくれる花々のアロマ
女性ホルモンのバランスを整えたり、気分を明るく朗らかに整える香りとして知られているのはイランイランやゼラニウム、ローズなどの美しく咲き誇る花々をベースにした香り。肌にふわりと纏えるミストや、体温と溶け合うようになじんでじわじわと香り立つのを楽しめるオイルをシチュエーションや気分によって使い分けるのがおすすめ。さらにルームディフュザーを取り入れて、住空間をフェミニニティあふれる香りで演出するのも手。
イランイランなどの精油を用い、霊場として世界遺産に登録されている紀伊山地を有す奈良県天川村で作られた品。
母性を司るオキシトシンと多幸感を呼び起こすβ−エンドルフィン、2つのホルモンの分泌を促すエッセンシャルオイルをチョイス。心を前向きにする爽やかな香調。
ローズなどの精油とセンシュアリティを高めるとされるフラワーエッセンスとを合わせて軽やかな香り立ちのルームスプレーに。
人肌が恋しくなる季節にぴったりのイランイランやマンダリンオレンジによる甘く濃厚なアロマ。シナラオイルの働きで湿度感ある肌も実現!
concentration
ハーバル&シトラスで、集中力をブースト
真剣に何かに取り組みたいときや暗記力をアップさせたいときは、脳の血流量を上昇させるといわれるローズマリーや、ひらめきをもたらすとされるペパーミントなどのさっぱりとしたグリーン系のアロマをチョイス。また、途切れてしまった集中力を再び取り戻したい場合は、気分をリフレッシュさせるシトラス系の香りがジャスト。ハンカチにエッセンシャルオイルをほんの少したらして、自分のワークスペースに密かに芳香を漂わせるのも有効。
バジルやスペアミント、ローズマリーのオーガニック精油によるシャープな香り。体と精神のバランスを整えるシリーズより。
5つの香りをセットして持ち運べる、手のひらサイズのディフューザーにも注目。選びたいのは集中力を高める人気の精油「オーヴ」のミンティなアロマ。
スイスで30年以上アロマ製品を生んできた老舗ブランド発信。森を思わせるグリーンノートで頭がクリアに!
“煮詰まった”とき手首に塗布すれば瞬時にリフレッシュ。レモンやグレープフルーツの透明感ある芳香。
Cutout Photos : Maya Kajita Illustration : Nozomi Yuasa Text : Chihiro Horie Edit : Hisako Yamazaki