幸せが香り立つ。秋のニューフレグランス
心地よさや安心感、そして上質であること――昨今のフレグランスに私たちが求めるものは、つまりは最高の自分らしさ。この秋の新しいフレグランスで、幸せな時を刻みたい。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2019年11月号掲載)
往年の名女優のためだけの“禁断の香り”がカムバック
1957年にオードリー・ヘップバーンのために作られた門外不出の香水がアップデートされ、今を生きるすべての女性のためのモダンな香りへ。ライトなフローラルとベチパーやパチョリのハーモニーで、どこかミステリアスな雰囲気も漂う仕上がりに。優美な蝶の姿から着想を得たパウダリーフローラル
核をなすのは、甘く官能的なジャスミングランディフローラムとマンダリン。天然由来原料を多く使うことで、肌に溶け込むようになじむ柔らかな香り立ちを実現。調香師ジャン=クロード・エレナ監修の動物をテーマにしたシリーズ発。ナイトアウトのお供にしたい極上のパウダリーノート
メイクのフィニッシュにフェイスにお粉を纏う感覚でふわりと肌を彩れる、甘くエレガントなパウダリーノート。シルクのスカーフのようにするすると広がって、特別な夜にこそマストなオーラを演出してくれる。品名は“夜の星”の意。
地中海の大自然を思わせる生命感にあふれた幸せの香り
フレッシュなネロリが表現するのは、太陽の光をイメージさせる、明るくポジティブなムード。次第に存在感を増すシダーウッド、ホワイトムスクが大地に根を下ろすような落ち着きや色気も体現。メンズフレグランスだが、ジェンダーレスに楽しめる。
高揚感と幸福感をもたらす美しい花のアロマを髪にも
希代のデザイナーの名を冠した香りがヘアミストとして登場。ジャスミンにオレンジフラワー、チュベローズ……白い花々がオプティミスティックな空気感を演出し、自由な心で運命を切り開いたガブリエル・シャネルその人が、そっと背中を押してくれるよう。心をポジティブに。
フランスの貴婦人たちが愛した魅惑の香りを現代に
主役は暗くなるほど甘く香り、月夜の晩に最高の芳香を放つといわれるチュベローズの花。さらにナツメグやベチバーを加えたピュアにして鮮烈な色気を含むアロマからは、どこかトロピカルなムードも漂ってくる。
パフューマーの個性を尊重したエモーショナルな芳香
調香師たちの自由な感性から生まれた“五感に訴えかける”新コレクションが誕生。タヒチの花々とジンジャーカルダモンの調和で、センシュアルにしてモダンな香調が生まれた。70年代をイメージしたボトルのキャップは、同じものは二つとない贅沢な仕様。
サンセットタイムの美しさを香りで表現してみたら?
太陽の光が刻々と温かみを増す、夕暮れ時がインスピレーションに。柔らかな自然光の輝きを体現するためにチョイスしたのは、ジャスミンやクチナシ、ウォームウッディノート。透き通るように繊細なうえ、深みも感じさせるフローラルグリーン調が新鮮!
赤リップのごとく、ドラマティックに女性性を引き立てる
2018年に発売された濃密で官能的に香るフレグランス「オーデパルファン ルージュ」の対をなす存在として誕生! ハートノートにムスクを据えスズランやローズを加えることで、透明感あふれるダイナミックにして軽やかな香りに。
Cutout Photos : Maya Kajita Text : Chihiro Horie Edit : Hisako Yamazaki