猫星ラピスが占う、2021年11月「射手座シーズン」の天体観測&12星座の運勢 | Numero TOKYO
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猫星ラピスが占う、2021年11月「射手座シーズン」の天体観測&12星座の運勢

風の時代に突入し、占星術をより身近に感じられるようになっている私たち。星のことをもっと知りたいあなたのために、西洋占星術研究家・猫星ラピスが、“天体ちゃん”からの動きをやさしく解説するとともに、12星座別の運勢を鑑定。今回は、射手座シーズンの「2021年11月23日から12月21日」までをお届け。

2021年11月「射手座シーズン」の天体ちゃん観測

木星水瓶座カウントダウン。年末の総決算シーズン到来

11月下旬から12月上旬にかけて、インパクトの強い満月と新月が起こるため、その影響を避けることは難しいムード。11/19の牡牛座での満月は部分月食となり、12/4の射手座での新月は皆既日食となります。牡牛座満月では、個々が「先祖から受け継いだもの」「理論では語り切れないが、前世で関わっていた人・仕事」を見つけて、内面の変容を経験していくことに。また、11月下旬は、人との深いつながりや一体化、といったテーマにもフォーカスが当たり、恋愛などでは隠されていた奥深い自分の感情に気づくことも。古い恋の傷が疼いて、どうしても昔の恋人に訴えたくなる、というパターンもありそう。この時期は「やむをえない」かも。

12/4の皆既日食をともなう射手座新月は、「海外」「ユニバーサルな出会い」がキーワードに。ソウルメイト的なキーパーソンとの出会い、国籍や文化・言語を越えたスケールの大きな友情・パートナーシップがはじまりそう。新たな出会いによって、この先の未来がすっかり変わってしまうことも。狭い場所に閉じ込められていた、という感覚を持っている人は、広くて空気のよい場所へと飛び出していきたくなるときです。過去より未来、引き返したくない、という思いが強くなります。12/19の双子座満月は、財政と基盤のハウスで起こるため「ネットワーク」や「移動」に関することが、財政面での繁栄につながりやすいでしょう。

太陽・水星は射手座で冒険的な星座に入っているけれど、金星はコンサバな山羊座に長期滞在。12月は金星と冥王星が山羊座で接近するため、マニアックなアート表現が世の中から注目されるかも。恋愛に関しても、屈折した熱愛が勃発しやすく、思い込みが激しくなりすぎないよう各自が注意警戒を必要に。そして、2020年12月19日に水瓶座に入った幸運星・木星は、12/29には魚座に移動。ここから世界は「共感と同情」「愛とロマンティック」「妄想とカオス」の時代に突入するでしょう。

天体ちゃんたちからのメッセージ

太陽の王さま
やあ! もう2021年も残り一か月と少しだね。今年最後の月に入った途端、12/4は皆既日食つきの新月となるけど、これは実はすごい、世界にとんでもない影響を与える天体イベントなんだ。といっても、実際の皆既日食は南極付近でしか観測できないんだけど(笑)。わたしが空にいる昼に、新月によって隠されてしまうとき、歴史では権力者の交代や、古い政権の終わりなどが記録されてきたみたい。「転換期」と言われる今の時代だけど、一年の最後の月になって、いよいよドカンというインパクトの強い出来事が起こるのかも知れないよ。この日は火星と木星もハードな関係にあるし、太陽の王様としては「みんな、落ち着いて地に足つけて行こう」とアドバイスしたいね。射手座の季節は、街もクリスマス前で華やかになるから、はしゃぎすぎてケガをしないようにね。そして2021年の冬至は12月22日。この日はおうちでゆっくり過ごしたほうがいいみたい。私が早く沈んでも、あまり寂しがらないでね。

お月さま
11/19の満月はとてもインパクトが強かったと思うんだけど、どうだったかしら?わたしもドキドキでしたよね。この日は部分月食が起こっていて、月がいたのも特殊なハウスだったので、極端な別れ話や愛のもつれが起こりやすかったはずよ。何でもなかったのなら何より! でも、この日を境に「なぜか今まで気づかなかった才能に目覚めてしまった」という人は多いはず…この満月は「過去世」と深く結びついていたの。12/4には射手座で新月を迎えます。私はひっそりしているんだけど、新月というのはお月さまが黒幕となる日でもあるの。南極付近の人々は、皆既日食を目撃するはずだけど、そのときこそお月さまの存在にびっくりするわよね。満月から新月への期間は浄化がテーマだから、12/4までには余計なものを(いつものように)捨てて、すっきりさせておいてね。12/19は双子座で満月になるから、「コミュニケーション」「人間関係」ということが、より一層意識される日になると思うわ。頑固や孤独は、この先どんどん行き詰まっていくから、オバちゃん気質のお月さまとしては、色々お節介したくなっちゃう。双子座満月は、とりあえず「良きあいさつは万難を隠す」ってスローガンを掲げたいわね。

水星坊や
11/24に射手座に入ったボク。太陽の王様のカバン持ちのようにちょこちょこ一緒についていくことになるんだけど、ボクが射手座に入ると、本来の水星とはちょっと違う役立ち方をすることになるんだ。射手座はボクにとって基本的に居心地のいい星座ではないので、いつもの「計算」や「論理的思考」は苦手になっちゃう。そのかわりに「直観」「野性的ななんかムズムズ」は、かなり当たるからそちらを信じたほうがいいかもよ。言葉では表しづらいけど「なんかキタ!」って感じたら、そっちが正解。12/14には山羊座に入ってしまうので、ここからはひたすら「勉強好き」「努力好き」の味方をしてしまうボク。つまり、12/14までは自由や直観を優先していいけど、そこから先は「伝統」「常識」「規律」といった要素が、人類の大いなる戦略となるんだ。ボク自身は軽やかで動きの速い天体だけど、決して「努力は無駄」なんて言わないからね。水星・山羊座期は、既に確立されたテクニックや「型」のようなものから学ぶことは多いよ。

金星ちゃん
わたし金星ちゃんは11/6から山羊座さんのところにいるんだけど、12/19に山羊座26度というポイントから逆行をスタートさせるので、ずっと山羊座さんのお世話になることになるわ。その滞在期間は、なんと2022年の3月上旬まで!普段ならひとつの星座には一か月弱しかいないから、これは結構イレギュラーなことなの。金星は楽しさと快楽を味わう天体だから、山羊座さんだと少しばかり窮屈。「とても居心地が悪すぎる」とまではいかないけれど、羽目を外したり、エクスタシーを感じたり、ということは少なくなるわね。でも、伝統文化に親しんだり、習い事をマスターしたり、ということに使うのには、とてもいい場所なの。冥王星じいやともたびたび大接近するので、この時期の金星ちゃんの働きは、とても強力。なおかつマニアックなの。恋愛などでは「真面目すぎず、思いつめすぎず」ぐらいがベスト。

火星くん
10月下旬から居心地のいい蠍座でグングンパワーを発揮している火星です。僕自身はやる気満々だけど、木星どんを筆頭に土星教授や天王星じいやとも少しばかり葛藤しているから、彼らのような大老にとって、僕の動きはちょっと目障りかも知れないね。実際、この期間は少しばかり慎重になったほうがいいんだ。僕がみんなに与えたいのはつねに「自分に勝つ」というパワーだから、社会や年上のメンバーと軋轢が起こったとしても、焦って解決しようとしないでね。そして僕は12/14には射手座に移動。ここではグッと楽しい気分になるね。僕はいよいよ冒険的になり、哲学的になり、後輩を教育したり、コーチ役を買って出たりして、理想の道を突進したくなるんだ。プラスこの季節は、男性パワーが強くなって、おとなしい彼にも浮気願望が芽生えたりするから、そこはちょっと悩ましいね。

木星どん
10月中旬に順行に戻ってから、スイスイと進行している木星どんです。2020年12月19日に私が水瓶座に入って、その2日前に水瓶座にinした土星教授とともに「風の時代」のテープカットを行ったわけだけど、この1年で結構、世の中変わったよね?最も大変だったのは、水瓶座の諸君だったかも知れない。土星教授がいるだけでも大変なのに、私がいると幸運どころか、思い切りスポットライトを浴びてしまって、「かなり先を行ってる」水瓶座は炎上してしまうからね。2021年はまだ地の星座にもどっしりと重い天体が鎮座していたから、水瓶座君たちは本当に大変だったと思うよ。私はあと一か月と少しで魚座に移動してしまうけれど、地球のみんなとともに風の時代のスタートを切れたことを誇りに思うよ。そして魚座に入ると、私はかなり楽観的な性格になるし、魚座には2012年から海王星じいやもいて、私が来るのを待っているからね。二人でなんやかんや「ロマンティックな2022年」を演出してしまう予定なんだ。

土星教授
11月半ばまでは生きた甲斐がしなかったね。苦手な天王星じいやとの確執が深まっていた上、無鉄砲な火星くんまでが私に何かと反抗的な態度を取っていたから、私としては火星くんにお灸を据えてやろうかと思ったほどだよ。私、土星教授はもともとサディストなところもあるので(基本優しくて温かいけど)みんなもそのことを覚えておいてね。火星くんとのトラブル相はフェイドアウトしていくけれど、相変わらず天王星じいやとはいがみ合い。この天空での出来事が、地上に与える影響とは「改革が進みそうで、なかなか進まない」という事態なんだ。私としては、あまり急激に「ムキーッ」となってすべてを刷新するのではなく、それに相応しい心の規律を整えてからすべきだと思う。12月末には、同じ水瓶座で過ごしていた木星どんが去って、この星座には私だけが残されることになる。孤独には強い土星教授なので、しっかりと地上のことを見守るよ。

天王星じいや
ここしばらく火星くんと向き合って、色々チャンバラを繰り広げていたので、天王星じいやは腰痛に悩まされています。わしが今いる牡牛座は、何かと物事をスローペースで進めようとするので、火星くんのような戦闘的なキャラを相手にすると、結構ぼこぼこにされるんじゃ。でも、火星くんは12月に入るとわしから見えにくいところに去ってくれるので一安心。土星教授とは引き続きバトル態勢じゃ。この時期は太陽の王様も皆既日食があったり色々大変だから、天王星もしっかり行うべき役目があると思ってます。あと、知らない人も多いかも知れないけど、水星ぼうやはワシの子分で、水星のパワーがハイグレードになったのが天王星なのじゃ。ぼうやの可愛さには適わないけど、12月中旬頃は水星と天王星が調和するから親分子分のパワーが合体して「通信・移動」について、驚くような発明がなされると思うよ。

海王星じいや
太陽の王様が射手座に入ったね。この季節、太陽のもつ「意志」という強い意味を、わしの「妄想」という毒が曖昧にしてしまうこともあるけど、何かと流動的な今の世界だから、24時間理性的でなくたっていいと思うよ。太陽の王様のような立派な方から見ると、わしなんて妖しい魔法使いに過ぎないと思うしね。今楽しみなのは、仲良しの木星どんが年末にわしの居場所にやってくることなんじゃ。人々の張り詰めた気分が、なんか温かいお湯に浸かったみたいに「ゆったりのんびり」な感じになるんだ。あとはね、恋愛がブームになるね。恋愛映画なんかもヒットする予感。12月は金星ちゃんが冥王星じいやとしっかり抱き合って、わしともフレンドリーな関係だから、早くも街は夢色になるかも。わしもゆらゆらと、地球にオーロラ光線を放射します。

冥王星じいや
わしは万物の死と再生をつかさどるという意味をもち、万物創世の王である太陽の王さまと同じくらいのパワーがあるんだけど、あくまで黒幕だから目立たないようにしているだけ。この季節はどちらかというと、権力争いより愛に溺れていたい感じ。若くて綺麗な金星ちゃんが、ずっとぴったりわしのところにくっついているんだ。山羊座で金星と冥王星がランデブーしているというのは、老いたわしが、金星ちゃんに教えられる美と快楽って、結構崇高なものかも知れない。山羊座で金星と冥王星がランデブーしているというのは、なんとも言えないね。老いたわしが、金星ちゃんに教えられる美と快楽って、結構崇高なものかも知れない。アートとか音楽とか文学とか。それでいて、最後は強烈で「愛はすべてを滅ぼす」という意味を、この組み合わせは伝えているね。水星坊やもわしに近づいてきているけど、水星とわしが接近すると、人間たちは容赦なく毒舌になるの! なので、率直過ぎるアドバイスも相手のハートにとってはガラスの破片になるということを、12月中旬以降は意識するのじゃよ。

12星座別 今月の天体ちゃんのお告げ

牡羊座
自分の中の革命的な部分とコンサバ的な部分のバランスをとっていく季節。先頭を走っている気分を邪魔されたくなくて、無意識のうちに後輩たちの出番のチャンスを奪っていることも。出番を「選ぶ」ことで品格がうまれるでしょう。

牡牛座
理想にこだわりすぎはNG。プライドが高すぎても周囲からのニーズは低くなるので、「〇〇に弱いの」と、あえて親しみを抱かせる発言は効果的。先祖から伝わる特殊な才能は、ますます発揮されます。自分の「欲深い部分」がプラスに。

双子座
人への気づかいで少し疲れ気味に。水星は12月中盤まで使いづらい配置にあり、言葉で制するより「無言で察する」「配慮する」アプローチを求められます。アイデアは無尽蔵ではなく、インプットの時間が必要。一人の時間も確保して。

蟹座
「勝利への欲望」が燃え続けますが、視野が十分に広いか確認を。「あのライバルを負かしたい」だけの情熱は、燃え尽きるのも早いです。他人とつながることで安心や利益を引き出すという戦略は成功してきたけど、欲張りすぎないようセーブ。

獅子座
獅子座の守護星・太陽が好配置に。ここからが今年最後の本領発揮シーズン。自分でも驚くほど打たれ強く、周囲も一目置かずにはいられないはず。雑魚のノイズは無視してOK。今や「ひとまわり大きく考えること」の達人となった獅子座。

乙女座
恋のハウスで長期的に金星と冥王星が接近しているため、今のあなたにはそのことしか頭にないかも。出会いがまだの人は、そろそろチャンス到来。仕事人としてもジワジワ評価を上げてきてるので、底力を見せていって。

天秤座
社交の楽しみが本格的に復活。今年あなたから去っていった人もいたけれど、この時期には「新たにやってくる」人も。あなた自身が柔軟になり、視野が広がっているのでベターな交際ができるはず。仕事は連係プレーが大事。

蠍座
息切れしない程度に、淡々とこなしていくとき。結構疲れもたまっているので、平均70点でよしとしてOK。「簡単に縁は切らない」蠍座の性格の力がやがて生きてきます。12月後半は、何かとお金が出て行くので無駄は省く工夫を。

射手座
何かと鬱屈がたまる感じの2021年だったけど、ようやく射手座の主役の季節がやってきました。あなたが過去に「救ってあげた」友達が、恩返しをしてくれるでしょう。普通の人が切羽詰まって立ち往生する場面でも、ユーモアをぶっとばす射手座は別格。

山羊座
マニアックな美意識が勝利のキー。あなたのレアな経験が「正念場」で発揮するはず。ぎりぎりまで追い込んで戦う作法も、皆から賞賛されます。今のあなたが「頑張らない」なんてことはないでしょう。身を粉にして燃焼してOK。

水瓶座
無視されているようで、皆があなたの動きを見ています。嫉妬ややっかみからくるノイズも、ここまでくるともはや気にならないかも。思い切りマイペースかつ傍若無人であっていいでしょう。金星は無意識のハウスに鎮座。直観が冴えるはず。

魚座
パワーのある他人、パワーのある感情に引き込まれて、運命が急変しやすいシーズン。仕事面で、華のあるプロジェクトに参加が決まる人も。キーワードは「パートナーチェンジ」。決めた人から運命の歯車がうまく回り出すはずです。

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Illustrations & Text:Lapis Nekohoshi Edit:Naomi Sakai

Profile

猫星ラピスLapis Nekohoshi 美しい地球の鉱石に魅せられ、銀河系のはるか彼方・猫の惑星からやってきた西洋占星術研究家。パワーストーン蒐集は趣味を超えたライフワーク。タロットと猫パンチも得意。現在は人間の姿を借りた猫だけれど、いつかきっと本物の地球人になれると信じている。 Illustration:muumenna

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