安藤忠雄建築と瀬戸内の景観美コラボ「瀬戸内リトリート 青凪」 | Numero TOKYO
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安藤忠雄建築と瀬戸内の景観美コラボ「瀬戸内リトリート 青凪」

海マスターの古関千恵子さんが、海外ビーチに続き国内の絶景海を堪能できるステイ先を厳選して紹介。日本ならではの海の魅力を堪能しよう。(「ヌメロ・トウキョウ」2019年6月号掲載)

プールの水面と海がつながる「ザ・ブルー」。インドアプールや温泉ジャグジー、スパなどの施設もある。
プールの水面と海がつながる「ザ・ブルー」。インドアプールや温泉ジャグジー、スパなどの施設もある。
瀬戸内海に浮かぶ島々の風景を安藤忠雄の建築が見事に切り取った、いわば絶景とアートのコラボ。かつて美術館として一部が公開されていた建物に手を加え、ホテルとしてオープン。やや内陸に入った小高い丘から、遠目に瀬戸内海を望む。客室はわずか7室ながら、プールは屋内と屋外の2カ所も。建物から突き出した屋外プール「ザ・ブルー」は、コンクリートの四角い枠の向こうに大海原が広がる。

最上階にある「THE AONAGIスイート」は広さ169.6平方メートル。
最上階にある「THE AONAGIスイート」は広さ169.6平方メートル。

シグネチャールームの「THE AONAGIスイート」は、1階に広々としたリビング、2階にベッドルームのメゾネットスタイル。その2フロアにまたがる高さ8mの窓全面に、迫力のパノラマビューが広がる。やや距離を置いた立地ゆえ、大きな空や雲間から差す光、島なみ続く大海原の全体像を、まるでジオラマのように眺められる。館内は、中庭に差し込む光と影、朝に虹がかかるダイニングなど、光さえも巧みにデザイン。食は瀬戸内の情景をイメージした地元食材を使った和懐石。瀬戸内を五感で味わえる。

ゴルフコース近くの高台に位置し、海からは離れている。この距離感がジオラマを見ているような景観を生む。
ゴルフコース近くの高台に位置し、海からは離れている。この距離感がジオラマを見ているような景観を生む。

瀬戸内リトリート 青凪

住所/愛媛県松山市柳谷町794-1 
TEL/089-977-9500(10:00~19:00)
URL/www.setouchi-aonagi.com
THE AONAGI スイート¥152,000~(夕食付き、2名1泊1室料金)

日本の絶景・海ステイ

Illustration: Yuko Saeki Text:Chieko Koseki Edit:Sayaka Ito, Saki Shibata

Profile

古関千恵子Chieko Koseki ビーチライター。ダイビング雑誌の編集を経てフリーのライターに。リゾートホテルやダイビング、エコ活動など海にまつわる取材を重ねるうちに、いつしか「ビーチライター」が定着。取材でビーチ、締め切りが明けたらビーチを繰り返すライフスタイル。ウェブなどで連載中。

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