編集長・田中杏子 2017-18秋冬パリコレ日記。

「ディオール(Dior)」は、濃淡あるブルーに統一されていてとても美しいコレクションでした。
表現されていたのは、クリエイティブ・ディレクター、マリア・ グラツィア・キウリらしいフェミニニティ。
ベレー帽が目を引きました。フロントローのリアーナも、ベレー帽!

チュールのドレスにウエストロゴのインナーを合わせるといったスタイルは、前シーズンから継続です。

素材はタフタ、オーガンジー、デニム、ベルベッドなど多様な上に、ベレー帽や、斜めがけバッグのカジュアルなスタイリングも登場し、コレクションに広がりを感じました。
彼女のコレクションからは、イタリア人らしいとも言える、厳かな世界観を感じます。これからもどんどん、彼女にしかできない「ディオール」を表現していってほしいです。
Profile
田中杏子Ako Tanaka
統括編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の編集スタッフとして 創刊から参加。シニア・ファッション・エディターを務める。2005年 Numéro TOKYO編集長に就任し2007年2月創刊、2025年3月まで務める。現在は統括編集長として本誌のヴィジュアル全般、デジタルやSNS、ECなどNuméro事業全体を担う。2021年、新プロジェクトrabbitonを立ち上げる。著書 『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ刊)。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka
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