「Lanvin」女性デザイナーらしいリアリティ | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

「Lanvin」女性デザイナーらしいリアリティ

編集長・田中杏子 2017-18秋冬パリコレ日記。

「ランバン(Lanvin)」は、フレンチのエスプリが利いたコレクションにモダンさを加え、現代版フェミニニティが表現されていました。

ブシュラ・ジャラールをクリエイティブディレクターに迎え、2シーズン目となる2017-18秋冬コレクション。前回同様、HOTEL DE VILLEを会場に厳かなムードが漂う中、ショーが始まりました。

センシュアルなレース、シフォン、ラインの美しいセットアップなど、フレンチエスプリを色濃く感じるコレクション。

フラットのサイドゴアブーツや、ニットなどをスタイリングすることでモダンさを表現し、彼女が自分なりにフレンチエスプリを深く理解した上でモダンに生まれ昇華させていることがよく伝わります。

ショーの後、バックステージへその思いを伝えに行くと、ブシュラも「それこそが、私の表現したいこと!」だと語ってくれました。

彼女のコレクションは、一点一点が洗練されていて美しく、着たいと思うものばかり。

例えば、自分の持っているデニムや、ブラックパンツにスタイリングするだけで、いまの「ランバン」らしいスタイルを体現できる…。女性デザイナーらしい、好感が持てるリアリティも膨らんだコレクションです。

Lanvin
HP/www.lanvin.com
Instagram/@lanvinofficial

Profile

田中杏子Ako Tanaka 統括編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の編集スタッフとして 創刊から参加。シニア・ファッション・エディターを務める。2005年 Numéro TOKYO編集長に就任し2007年2月創刊、2025年3月まで務める。現在は統括編集長として本誌のヴィジュアル全般、デジタルやSNS、ECなどNuméro事業全体を担う。2021年、新プロジェクトrabbitonを立ち上げる。著書 『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ刊)。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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