「Gucci Cosmogonie(宇宙元年)」がテーマのクルーズコレクション。エル・ファニング、ルー・ドワイヨン、ラナ・デルレイ、マネスキンら大勢が満月の夜に集結!
5月16日満月の夜、イタリアはプーリア州のカステル・デル・モンテ(デルモンテ城)にて行われたGucciのクルーズコレクションは、いろんな意味でレジェンドでした。
ショウが始まる直前。夕陽が沈み満月が顔を出し始める頃。会場は異様な盛り上がりに。WWDJAPANの村上要編集長と!
そもそもこのCosmogonieとは? ググってみると「宇宙進化論」とでてきます。
「宇宙進化論は、宇宙の起源を研究する学問。現在の宇宙の観察は未来の予測を可能にするだけではなく、宇宙が始まった頃の昔の出来事についての手掛かりを与える (wikiより)」ということで、私は「Gucciの宇宙元年」と訳してみました。
そうやってショウを眺めていると、今までの地球的発想から脱して、まさに新しいチャプターを表現しているように見えませんか。
ロココ、バロック、中世、60年代、コスモルック、ロック、80’s、たくさんのキーワードやディケードから掘り出されたディテール、人類や社会が発展してきた過程で着飾られたスタイルやアイテム、時代によって変化し続けた装飾の数々、それらがすべて同次元で組み合わせられているところに、「多様化された時代のこれからのファッションにタブーやルールはないのだと」という、クリエイティブ・ディレクター・アレッサンドロ・ミケーレのメッセージを感じます。
臨月に入った大きなお腹をあえてショウアップする、クールなルー・ドワイヨン。
ピンクのメタリックパンツに身を包んだ、いつもキュートなエル・ファニング。
Numero TOKYO64号の表紙にもご登場いただいたラナ・デルレイ。「あれはかれ10年ほど前よ〜」とNumero TOKYOを覚えてくれていました!! はい。2003年3月号だったのでほぼ9年半前です!
カステル デル モンテ(デルモンテ城)に投影されたプロジェクションマッピングは、屋外プラネタリウムのようです。
WWDJAPANの村上要編集長と、ELLE JAPONの小脇弥香編集長、GUCCIの佐藤夏実さん、三野佳永さんとともに。背景のデルモンテ城が美しい!!
WWDJAPANの村上要さんがショー前の記者会見でアレッサンドロ・ミケーレを取材し、その時の言葉を以下のようにまとめていらしたのでここに引用させていただきます。
「満月の夜に開かれたコレクションで、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が描こうとしたのは、星座だ。ショー前の記者会見でミケーレは星座について、「まったく違う星たちを、見えない関係性で繋げている」と語り、「ファッションでも、同じようなことができるのでは?」と続ける。念頭にあるのは、ロシアによるウクライナへの侵攻。だからこそ今シーズンは「Glorify(『讃える』『讃美する』の意味)」という言葉を何度も使い、「こんな時代だからこそ、人々を『Glorify』したい」と意気込みを語った。」
不穏な社会情勢に一石を投じ、平和を願うアレッサンドロ・ミケーレの思いが詰まったコレクションGucci Cosmogonie(=宇宙元年)。私たちひとりひとりにとって、また社会、世界、さらには地球にとって平和な時代がやってきますように、という切なる願いが込められていました。
アフターパーティでは、マネスキンがゲストを沸かせ、マーク・ロンソンが大いに沸かせ(ラナ・デルレイのSummertime Sadnessのカバーもバッチリはいっていました!)、みな満月の特別な夜を堪能していました。
アフターパーティのラスト、チャーミングでジェントルマンなアレッサンドロ・ミケーレを発見!
笑顔で挨拶を交わしました。本当に素敵なショウでした。
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