グッチのCHIME FOR CHANGEが、#LetGirlsDreamキャンペーンを発表 | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

グッチのCHIME FOR CHANGEが、#LetGirlsDreamキャンペーンを発表

女性の人権擁護をサポートするグッチのCHIME FOR CHANGEが10月10日の国際ガールズ・デーに合わせて、児童婚廃止の実現を目指す#LetGirlsDreamを立ち上げました。 こちらは、Girls Not Brides(児童婚に終止符を打つためのグローバルパートナーシップ)とEquality Now(女性と少女の権利をサポートする国際人権団体)の活動を支援し、18歳未満の少女が家父長制という文化や経済的困窮から犠牲を払って婚姻させられる実態にストップを提言するキャンペーンです。

また、グッチとCHIME FOR CHANGEはアカデミー賞を受賞した映画監督シャーミーン・オベイド=チノイとパートナーシップを組み、短編アニメ映画「SITARA」の製作をサポート。
映画は、パイロットになる夢を持っていた少女、パリが家族の重荷を背負い、夢を奪われ、政略結婚をさせられるというストーリー。

「これは単に映画の中の物語に留まらず、実際に起きている現実に目を向けて、少女たちの夢に投資するよう呼びかけるものです」と、監督はいまだ少女の夢の前に高い壁が立ちはだかる現実があると話しています。

映画のトレーラーはLetGirlsDream.orgのサイトで流れていますので、ぜひ。またサイト上では、夢を妨害された、またはされそうな少女や女性たちを応援するために、グッチのクリエイティブ・ディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレをはじめ、マルコ・ビザーリ(グッチ社長兼CEO)やルー・ドワイヨン(マルチアーティスト)、エル・ファニング(女優)、アリソン・ワンダーランド(DJ/シンガー)ら多くの著名人が、自身の夢をサイト上に公開し、このキャンペーンに参加しています。

さらには雑誌「CHIME」の第2弾」(Issue n.1)のzineも発刊し、児童婚のみならず人種差別や男性優位主義、ジェンダー弾圧、異性愛規範(トランスフォビア)、フェミサイド(女性を狙った殺人)などを経験した人たちのレポートが記され、これからの社会のあり方や多様性を問う内容となっています。編集はコミュニティ・オーガナイザーのアダム・イーライ、アートディレクションはイタリアのヴィジュアルアーティストMP5が手がけ、世界中の活動家やアーティスト、ライターが寄稿。CHILD MIRRIAGEと題されたページには、より深く児童婚解決の方法や私たちにできることなども掲載されています。

CHIMEは代官山蔦屋書店、もしくは中目黒のwaltzにて配布予定ですが、こちらからデジタル版のダウンロードもできるそうです。

Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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