©︎CHANEL
会場のグランパレに雪山と山小屋を出現させた、シャネル(CHANEL)の2019-20年秋冬 プレタポルテ コレクション。2019年2月19日に逝去した、カール・ラガーフェルドが手掛けた最後のシャネルのコレクションになりました。
春夏のビーチサイドからガラリと変わり、舞台はアルプスのふもと、雪山のロッジ。

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多くの観客が見守るなか、「1分間の黙祷を」とアナウンスが流れ、一体が静寂に包まれる。
その後、カール・ラガーフェルドの声。そしてカール様がいないカール様最後のショウの幕が開けた。
白を基調にしたシャネルツイードのロングコートやパンツスーツに始まり、ヴィヴィッドな色のスポーティアイテムやニットの組み合わせ。繊細なレースのソフトなドレスはストレッチパンツを合わせたりと、新しいスタイリングの提案が際立っていました。
雪山のオケージョン別スタイルを、シャネルらしく、さらにシンプルにピュアに、バランスよくまとめられていました。

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フィナーレにモデルが出てきた瞬間、会場はスタンディングオベーション。
会場が、涙と感動に包まれました。素晴らしいショウをありがとうございます。
Profile
田中杏子Ako Tanaka
統括編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の編集スタッフとして 創刊から参加。シニア・ファッション・エディターを務める。2005年 Numéro TOKYO編集長に就任し2007年2月創刊、2025年3月まで務める。現在は統括編集長として本誌のヴィジュアル全般、デジタルやSNS、ECなどNuméro事業全体を担う。2021年、新プロジェクトrabbitonを立ち上げる。著書 『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ刊)。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka
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