Fashion / Editor's Post

「Valentino」x「Undercover」史上初コラボレーションが実現!

「ポエティックで綴る愛」をテーマに提案された「Valentino(ヴァレンティノ)」2019-20年秋冬コレクション。会場には、ロバート・モンゴメリーのリリックが飾られ、客席には「Valentino ON LOVE」という小さな詩集が置かれ、ピエールパオロ・ピッチョーリの愛についての探求が始まります。

客席に置かれていた詩集には、Greta Bellamacina、Mustafa The Poet、Yrsa Daley-Ward、Robert Montgomeryらの愛に対する気持ちが綴られています。

特筆すべきは、コレクションの随所にデザインされていたグラフィック。こちらは、ピエールパオロ・ピッチョーリが「UNDERCOVER(アンダーカバー)」の高橋盾さんに依頼をし形になったコラボレーション。

ピエールパオロより高橋のもとにダンテの詩が送られ、高橋はそこから2~3日で25ほどのグラフィックアイディアを仕上げたそう。

また、グラフィックが仕上げられてから、コレクション用のサンプルが出来上がるまでに要した時間がたったの1ヶ月という、超スピーディに完成したコラボレーション。ピエールパオロと高橋盾、ふたりの愛が映し出されたコレクションといえます。

昨年、GINZA SIXにて発表された「VALENTINO TKY」コレクションで、ValentinoとUNDERCOVERが小物でコラボレーションを発表したのも記憶に新しい。


Valentino 2019-20FW Mens Collection

その数ヶ月後の1月、Valentinoメンズコレクションでも高橋盾のグラフィックが9型ほど使われ、同時にUNDERCOVERでも同じグラフィックを使用し、新しいコラボレーションの形を成功させました。


Undercover 2019-20FW Collection

そして今回レディースも続き、Valentinoプレタポルテコレクション史上初となるグラフィックコラボレーションが仕上げられたのです。

展示会場に足を運ぶと、クラフツマンシップの真髄が感じられる美しいドレスの数々に使用されているグラフィックが目に飛び込んできました。

全11型のグラフィックアイデアが、パッチワークされていたり、刺繍であしらわれていたり、ときにはニッティングの柄で表現されていたりと、老舗メゾンの職人技で繊細かつ大胆に表現されています。グラフィックがあしらわれているものには、必ずメッセージが入っているそう。

そして、その美しさの数々を写真に収める高橋盾の姿が。そこに笑顔のピエールパオロが現れ、互いの快挙にエールを送りハグを。ハートを通わせる二人のクリエイターの愛が溢れていました。

今回の出来具合にピエールパオロはご満悦。もちろん歴史に名を刻むこととなった快挙に、高橋自身も「とっても光栄で嬉しいです!」と喜びを語っていました。

こちらは別日、UNDERCOVERの展示会場にて。メンズコレクションでコラボしたときの一着だそうです。

高橋盾のグラフィックがパッチワークされたValentinoのブルゾン。「VALENTINO UNDERCOVER」の文字も入ったアートワークの精巧さに、感嘆でした。

Profile

田中杏子Ako Tanaka 編集長。高校卒業後にイタリアに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。誌面でのスタイリングのほか、広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numero TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO'S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。

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