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Culture Editor's Post

奈良美智、初の写真展

奈良美智 「SAKHALIN」、2014年、ピグメントプリント © Yoshitomo Nara
奈良美智 「SAKHALIN」、2014年、ピグメントプリント © Yoshitomo Nara

奈良美智氏の初の写真展、奈良美智 「Sixteen springs and sixteen summers gone—Take your time, it won’t be long now」がタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて、7月7日(土)から8月10日(金)まで開催されます。

奈良さんといえば、不機嫌な表情を露わにした女の子の絵画ですが、作家を志す以前の10代の頃から、感性の赴くままに写真を撮りためてきたそうです。こちらの展覧会では、2014年から約5年間に渡り撮影したたくさんの写真群より、約200点が展示されます。


奈良奈良美智 「TAIWAN」、2016年、ピグメントプリント © Yoshitomo Nara

「大学を卒業して、これからもずっと絵を描いていくのだと思った頃。

ひとりでドイツに渡って、なんだか心細かった頃。

ポツンとひとりぼっちになったように感じたあの頃。

僕はまたあの懐かしいカメラを手にしていた。

中学の時に手に入れた、あのカメラを手にしていた。

(……)

ひとりでいることが、自分にカメラを持たせるのだ。」

奈良美智、2017年
「Will the Circle Be Unbroken」展に寄せたステートメントより抜粋

発表を前提としなかった写真群には、奈良氏の、その場所その時間の精神状態が映し出され、走り続けてきた軌跡とその視線が無垢なイメージとして表出しています。絵画とは一味異なる、別世界の奈良美智ワールドをぜひこの機会にご堪能ください。

奈良美智 「Sixteen springs and sixteen summers gone—Take your time, it won’t be long now」
会期/2018年7月7日(土)~8月10日(金)
会場/タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム

Profile

田中杏子(Ako Tanaka)編集長。高校卒業後にイタリアに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。誌面でのスタイリングのほか、広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numero TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO'S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。

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