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Culture Art

南北分断の背景に挑んだ、宇佐美雅浩のManda-la in Cyprus展

展覧会、宇佐美雅浩、ミヅマアートギャラリー
展覧会、宇佐美雅浩、ミヅマアートギャラリー

数百人を曼荼羅のように配置して、一枚絵の写真を完成させてきた宇佐美雅浩。 写真の中の絵になりすます人々が、熱量を放っているように感じるのは、彼の写真が全て合成一切なしのアナログ制作で出来ているから。その宇佐美氏が1年をかけ、キプロスを舞台に曼荼羅シリーズ「Manda-la in Cyprus」を発表しました。  

キプロスは1974年の紛争で、ギリシャ正教徒であるギリシャ系キプロス人は南に、イスラム教徒であるトルコ系キプロス人は北に移住を迫られ、多くの人が家を失った背景があります。南北は今も緩衡地帯(グリーンライン)によって分断されています。作品には、南北の人々がそれぞれに置かれた社会的背景から逸脱し、南北分断の意識をこえて彼の制作に協働したことにより成し得た深みと重みが漂っています。ぜひこの機会に宇佐美雅浩の曼荼羅を味わってください、
 
2.21~3.24日まで @ミヅマアートギャラリー
2.24日 ‪16時~18時 トークイベント‬
 

 

Profile

田中杏子(Ako Tanaka)編集長。高校卒業後にイタリアに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。誌面でのスタイリングのほか、広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numero TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO'S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。

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