15人による「樹木」がテーマの開館15周年記念展 | Numero TOKYO
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15人による「樹木」がテーマの開館15周年記念展

杉戸洋《the day going back home》1996年 ©Hiroshi Sugito

富士山麓の豊かな自然に囲まれたクレマチスの丘にある、ヴァンジ彫刻庭園美術館。開館15周年を記念し、15人の作家による「樹木」をテーマとした写真、彫刻、絵画などジャンルもさまざまな作品を展示中だ。

富士山の南にある、静岡県駿東郡長泉町の愛鷹山中腹にあるクレマチスの丘。4つのミュージアムが揃い、そのひとつであるヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアの彫刻家、ジュリアーノ・ヴァンジの世界で唯一の個人美術館。四季折々の自然豊かな庭園と、ヴァンジの彫刻コレクションが調和した美しい空間が広がっている。

そんな美術館の開館15周年を記念した展覧会「生命の樹」が開催中。旧約聖書における「生命の樹」や「知恵の樹」にはじまり、多くの時代、文化の中で描かれてきた樹木の存在。現代でも人々を魅了し続け、絵画、彫刻のみならず写真など、多くの作品のテーマやモチーフになってきた。

本展では、写真家の宮崎学、彫刻家の棚田康司、今回日本の美術館で初めて滞在制作を行ったというロゼリネ・ルドヴィコなど、15人の作家による樹木をテーマにした作品を展開。作家と樹木の対話を通して浮かび上がる現代人の姿、そして「いのち」のかたちを体感できる展覧会となっている。

1年中、さまざまなクレマチス鑑賞が楽しめるこの美術館。とりわけ気持ちのよいこのシーズン、ぜひ美術鑑賞に出かけてみては。

 

ヴァンジ彫刻庭園美術館 開館15周年記念展「生命の樹」
会期/2017年 4月22日(土)〜11月30日(木)
会場/ヴァンジ彫刻庭園美術館
静岡県長泉町東野クレマチスの丘 347-1
時間/4〜8月10:00〜18:00、9〜10月10:00〜17:00、11月10:00〜16:30(入館は閉館の30分前まで)
休館/水曜※5月3日(水)は開館
入館料/4〜10月大人1,200円(1,100円)、高・大学生800円(700円)、中学生以下無料
11月大人1,000円(900円)、高・大学生500円(400円)、中学生以下無料※本料金にて同時開催「日高理恵子 空と樹と」も観覧可能 ※( )内は20名様以上の団体割引
TEL/055-989-8787
URL/www.clematis-no-oka.co.jp/vangi-museum/

Text:Akane Naniwa

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